2006年4月10日(月)

リアパワーウィンドウモーターの修理 − sam1号さんより

先日、sam1号さんよりリアパワーウィンドウモーターの修理のレポートをいただいたので紹介しよう。リアのパワーウィンドウが動かなくなった人には有用なレポートだろう。


こんにちは。sam1号です。

半年くらい前より左リヤのパワーウィンドウの動きが悪く音も大きいので、一度点検しようと思っていましたが、放置を決め込んでいたので・・・。

気候も良くなり、家族を乗せているとどうしても開けたい時がありますので、やっと点検する事にしました。

まず、ドアの内装を外し、パワーウィンドウのモーターを確認したのですが、やはり予想通りマグネットの締め付けボルトが緩んでいました。”ここを締めて終わりだぁ〜”と思い締めたのですが・・・

樹脂製のメネジが ”総ナメ” で、全く締まる気配がありません。そこで、レギュレーターごと外して修理する事にしました。

修理については、既に行われている方も多いかと思いますし、もっと良い方法をご存知の方も多いと思いますので、一つの事例として見ていただければ嬉しいです。

赤丸のところが問題のボルト穴です。

窓を全開にして。レギュレーター下側のアームを留めているクリップを外します。(アームの裏側に有ります)


後ろ側のアーム


前側のアーム


外したクリップです。

レギュレーターを取り外します。

赤印のところはボルトですが、黄印のところはリベットで留まっています。リベットはドリルで外してしまうしか無いです。

取り外したレギュレーターです。

赤印のストッパーを取り外します。

レギュレーターが窓全開の位置よりさらに開いた状態にすると、モーターを留めているトルクスボルトにアクセスできます。

モーターを分解しました。

ギアボックスの問題のネジ穴です。

ネジ穴の修理に用いたのは、ホームセンターで購入してきた ”エンザート”という商品です。下穴を開けてねじ込めば完成という物です。

ネジはM4のスクリューに交換しました。(ゆるみ防止剤も付けておきました)

2箇所のネジ穴両方ともエンザートを入れておきました。後は元通りに組み立てて完成です。

レギュレーターを外す際に壊してしまったリベットの代わりにM6のボルト・ナットで取り付けましたが、ナットリベットを使えば良かったなぁ〜と・・・準備不足です。

一応作動させても大丈夫でしたが、しばらく様子を見ようと思います。

ところで、解決していない問題が有りました。レギュレーターを外した時に気が付いたのですが、

アームの先端とレールを繋ぐ樹脂のガイドが外れていました。これを嵌め直しから車に組み込んだのですが、窓を閉めていくと ”ガコン!!”という音ともに脱臼してしまいます。

これはどうすれば直るのでしょうか? ご存知の方がいらしたらぜひ教えてください!

さて、ついでに右後ろのモーターもやってしまおうと思います。(右側窓は、すこぶる快調で分解する必要は無いのですが・・・壊れる前に予防しておこう・・・と)

内張りを外して・・・  左側のモーターと形が違います!

おそらく、右側は最初から付いていた物で、左側は前のオーナーが他のレギュレーターに交換したのでしょう。 そう思う理由ですか? 右側は内張りを外すと中にカバーが付いていました(左側は・・・有りませんでした)

外したレギュレーターとモーターを見てみます。あきらかにモーターは左側と別物です。

マグネットを留めているネジを2本外し、引き抜いてみます。


右側のモーター


左側のモーター

右ドアに付いていたモーターはブラシがマグネット側に付いていますが、左ドアに付いていたモーターはブラシがギアボックス側に付いています。

さらに、右ドアモーターは内部にシール?らしき物まで付いていました。

こちらのギアボックスにもエンザートを入れたらモーターの組み立てです。

左ドアモーターはギアボックスから白いブラシホルダーを外し、モーターのシャフトに嵌め込んでからギアボックスにシャフトごと組み込み、その後でマグネットを嵌め込んだのですが、右ドアモーターのブラシはマグネットとシャフトに付いたまま外れたのでそのまま組み込んでしまいます。でも、その前に例のシールらしき物体をギアボックスに嵌め込んでおきました。


右ドアモーターの方が簡単でした。これでモーターは完成です。

モーター分解と組み立ての時には、ギアボックスのギアを回しながら抜き差しした方が良いかもしれません。

こちらは少しだけ心に余裕が有ったので、ナットリベットで留めてみました。



毎日2〜3回意味も無く開け閉めして1週間ほど経過しましたが、今のところ順調です。

これで、娘に”窓が開かな〜い”などと言われなくて済みそうです。(お前が臭いの元を出しただろうが!と言わなくても無言で窓の開け閉めができます(笑))


いつもなのですが、作業をしていると画像を残すのを忘れてしまい説明不足のところが多々あります。すみません。


リアパワーウィンドウが動かなくなったとの話をよく聞くが、モーターとギアボックスの取り付け部分に問題がある場合も多いだろう。DD号の左リア側も同じような原因でパワーウィンドウが不動になったことがある。

警 告 !

モーターのギアやレギュレータに指を挟まれると、最悪の場合、指を切断してしまうこともある。動作テストをするときには、十分注意して作業してほしい。

末尾ではあるが、有用なレポートを送っていただいたsam1号さんに感謝する。



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