2006年2月25日(土)
バックセンサ(リアコーナーセンサ)の取り付け − ステップワゴン純正!?
以前から、何故か知らない間に車のリアバンパーに傷が付くという怪現象に悩まされている。例えば、写真1の赤矢印に示すようなところだ。
写真1 リアバンパーの傷そこで、バックセンサ(リアコーナーセンサ)を取り付けてみようと考えた。あっ、いや、嫁さんを疑っているわけではないんだが、ゴニョゴニョ・・・・。
Yahooオークションで探してみると、4個のセンサのある後付のタイプが9,000円ほどで売られている。しかし、これには小型のディスプレイが付いているので、どこかにディスプレイを取り付けなければならない。でも、コンソールにはうまく納まりそうなところもないしなぁ・・・。それに、9,000円はちょっと高い(←関西人の発想)。
さらにYahooオークションを見ていると、ステップワゴン純正のリアコーナーセンサが1,000円で出品されていた。新品ではあるが、長期在庫品のためか誰も入札していない。E34に取り付けられるかどうかわからないが、イチかバチかで落札してみた。取り付けられなかったらどうするかって? そこまでは考えていない。まぁ、なんとかなるだろう(笑)。落札価格1,000円+送料800円であった。
届いたリアコーナーセンサは写真2のようなものである。
写真2 届いたリアコーナーセンサ超音波センサ2個、コントローラ、配線のセットである。写真3にセンサ2個とコントローラを示す。
写真3 センサ2個とコントローラ購入したものには、写真4、5のようなマニュアルも付属していた。
写真4 付属のマニュアル(表紙)
写真5 付属のマニュアル(動作説明)マニュアルによると、センサから障害物までの距離によって3段階に音がかわるようである。ディスプレイがないのでディスプレイを取り付ける場所を考える必要もない(笑)。
付属のマニュアルには使い方が載っているだけで、取り付け方法は載っていない。しかし、どうやら接続するところは+12VとGNDのみのようなので、たぶん取り付けられるだろう。
まぁ、あまり深く考えずに早速取り付けてみよう。「案ずるより産むが安し」ということわざもあるように、やってみると意外と簡単なものである。でも、これでいつも失敗しているような気もするが・・・(苦笑)。
まずは、リアバンパーを外すために、写真6のように内装剥がしを使ってバンパーモールを力ずくで外す。
写真6 バンパーモールを外しているところ次に、写真7のバンパーを固定している4つのナット(17mm)を外す。
写真7 バンパーを固定しているナットそして、リアバンパーを左右均等に後ろにずらしていくと、写真8のようにリアバンパーを外すことができる。その際、後輪タイヤハウス内のプラスチックの泥よけを少しずらすようにしてやると外しやすい。また、外したバンパーを置いておくために、事前に段ボールを下に敷いておいた方がいいだろう。
写真8 リアバンパーを外したところリアバンパーが外れたら、次はセンサへの配線について考えないといけない。これは、すなわち車内から車外へどこを通すかである。
トランクの下のカーペットをめくってみると、写真9のようなプラスチック製のフックがあることに気付いた。
写真9 トランクのフックこれは、トランクに載せた荷物が動かないように固定するためのゴムひもやネットをかけるときに使うフックである。これって、今まで一度も使ったことないなぁ・・(笑)。
どうやら、このプラスチックのフックを取ってしまうと、そこから車外へ配線を通せそうである。そんなわけで、フックをペンチでガシッと挟んで、壊すぐらいの勢いで取ってしまう。実際、フックは壊れたのだが・・・(苦笑)。
写真10にフックを外したところを示す。
写真10 フックを外したところフックを外したら、いい感じの穴が空いている。早速、写真11のように配線を通してみる。
写真11 配線を通しているところこれでうまくトランクルーム内から車外へ配線を通すことができた。おまけに、配線についていた防水用のゴムパッキンがフックの穴に丁度いい大きさだ(写真12)。まるでE34用!?(笑)
写真12 ゴムパッキンを取り付けたところ次は、配線を車外に固定する方法だが、配線と車体をよく見てみると、配線に付いていたプラスチックの固定具が車体に空いていた穴にピッタリ付きそうである(写真13)。
写真13 配線の固定具と車体の穴車体の穴に配線の固定具を差し込んでいくと、うまく配線を固定することができた。ただし、一番左側には車体の適当な位置に穴がなかったので、写真14のようにドリルで穴を開けた。
写真14 配線固定用の穴を開けているところ穴を開けたら、錆びないように錆止め塗料を塗っておこう。こうして、うまく車体に取り付けられた配線を写真15に示す。
写真15 車体に取り付けた配線写真ではよくわからないが、赤矢印のところがプラスチックの配線固定具で配線を固定したところである。う〜ん、これもピッタリだ。もしかして、E34用?(笑)
さて、配線がなんとかなったところで、次は超音波センサの取り付けである。これは、リアバンパーの適当な位置に適当な大きさの穴を開けて差し込めばいいようだ。なんか「適当」が多いんだけど・・・(笑)。
まずは、写真16のように、バンパーの裏側から適当な位置にドリルで穴を開ける。
写真16 リアバンパーに穴を開けているところもう少し外側に取り付けた方がいいのかもしれないが、リアバンパーを車体に取り付けるための鉄板があるので、それを避けて穴を開けた。それに、センサが外側にありすぎると、バンパー中央付近に障害物があったときに、センサが反応しないかもしれないし・・。
ドリルで穴を開けたら、写真17のようにバンパーの表側からハンドリーマーで穴を広げていく。
写真17 ハンドリーマーで穴を広げているところDDは丁度いい大きさのホールソーを持っていなかったのでリーマーを使ったのだが、大きな穴を開けないといけないので意外と時間がかかった。最近はダイソーにもホールソーが売っているので、適当な大きさのホールソーを買っておいた方がいいだろう。
それと、作業しているとバンパーに傷が付くこともあるので、作業前に穴の周囲をマスキングテープで保護しておいたほうがいいだろう。DD号のバンパーはもう手遅れなので、マスキングテープなしで作業したが(苦笑)。
さて、このようにして開けた穴を写真18に示す。
写真18 バンパーに開けた穴この穴にセンサを取り付けるのだが、センサをよく見ると写真19のようなソケットのようなものが付いていた。
写真18 センサどうやら、このソケットのようなものを先に穴に入れて、それからセンサ本体を差し込むようだ。写真19にソケットのようなものを穴に入れたところを示す。
写真19 ソケットのようなものを穴に入れたところソケットやセンサには、上方向にするべき位置に「UP」と書いてあるので、その部分が上になるように取り付ければいい。写真20にセンサ本体をソケットに差し込むところを示す。
写真20 センサ本体を差し込んでいるところこれを奥まで強く押し込むと、写真21のようにうまく固定される。う〜ん、いい感じ!
写真20 センサを固定したところ(バンパー表側)バンパーの裏を見ると、写真21のようになっている。
写真21 センサを固定したところ(バンパー裏側)これでセンサはうまく取り付けられたようだ。センサを取り付けたバンパーを車体に戻してみたところを写真22に示す。写真ではわかりづらいが、あまり違和感なく取り付けられている。
写真22 バンパーに取り付けたセンサもちろん、バンパーを車体に取り付けるときには、センサのコネクタを配線に接続しておこう。
さて、ここまでできれば、最後は車内の配線である。購入したリアコーナーセンサに付属していた配線はステップワゴン用のため、車内側の配線が短い。できれば、音が鳴るコントローラは、トランク内ではなくリアトレイ下に取り付けたい。そこで、車内側の配線をリアトレイまで延長することにした。写真23に延長した配線を示す。
写真23 延長した配線延長した配線は、センサへの配線3本(センサ信号用2本と共通アース1本)、および電源への配線2本(+12とGND)である。
トランク内からキャビン内へ配線を通すのは、いつものように写真24の穴を使う。
写真24 トランク内からキャビン内へ配線を通す穴また、延長したセンサへの配線は、写真25のようにもとの配線に接続しておく。
写真25 センサへの配線また、コントローラの+12V電源線を接続するところだが、ATのリバース(後退)と連動させたかったので、バックランプの配線に接続することにした。
左側のバックランプの配線の色は「青/黄」であり、リアシートを外したところの写真26の位置にある。見つからないときは、トランク側へ行っている配線の束の中を探すと良い。
写真26 バックランプの配線があるところまた、GNDは適当なところから車体アースに接続すればいい。
コントローラの取り付け位置は、音がよく聞こえて、かつ外からは見えないところとして、リアトレイの下に置くことにした。そのため、リアシートの背もたれも外した。コントローラのおおよそ位置は、写真27のところである。
写真27 コントローラの位置写真27ではリアトレイの上に置いているが、実際には写真28のようにコントローラに両面テープを貼って、リアトレイの下に固定した。
写真28 コントローラを固定したところあとは取り外したリアシートを元に戻せば取り付け完了である。夕方から取り付け作業を始めたので、完成は夜になってしまった(苦笑)。
取り付け作業自体は、リアバンパーを外したりリアシートを外したりと少し面倒だが、基本的には簡単な作業である。
なお、付属のマニュアルによると、取り付けたバックセンサの動作は以下の通りである。
ATをリバース(後退)に入れると、約1秒間、「ピーッ」と鳴る。
センサから約60cm以内に障害物が近づくと、「ピッ、ピッ、ピッ・・・」という遅い断続音が鳴る。
約37cm以内に近づくと、「ピ、ピ、ピ、ピ・・・」という早い断続音が鳴る。
約25cm以内に近づくと、「ピー」という連続音が鳴る。
試してみると、きちんと上記の通りに動作する(嬉!)。意外と便利かもしれない。これでリアバンパーの傷もこれ以上増えないだろう(笑)。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。