2005年10月30日(日) 2005年11月4日(金) 追記
天下雨滴 センサ部の貼り直し − 真空グリスで
ちょっと訳あって、レインセンサ「天下雨滴」のセンサ部を貼り直したので、その様子を紹介しよう。
天下雨滴は「レインセンサー「天下雨滴」 − 取り付け編」で紹介したように、雨の量に応じてワイパー動作の時間間隔を自動的に調整してくれる装置であり、DDは非常に便利に使っている。
天下雨滴のセンサ部は、写真1のようにフロントガラスに付いている。
写真1 天下雨滴のセンサ部まずは、これを剥がすのだが、両面テープでかなり強力に固定されているので、なかなか剥がれない。DDは写真2のように内装剥がしを使って丁寧に剥がした。
写真2 内装剥がしでセンサ部の両面テープを剥がしているところなんとか外れたセンサ部を写真3に示す。
写真3 外れたセンサ部ガラス面には、両面テープの残骸やジェルが付着しているので、写真4のようにアルコールで綺麗に拭いておく。
写真4 アルコールでフロントガラスを拭いているところもちろん、センサ部の両面テープの残骸やジェルもアルコールで拭いておく。
さて、センサ部の貼り直しだが、まずは写真5のように両面テープをセンサ部に貼る。両面テープはホームセンターで売っている超強力タイプのものを使った。
写真5 センサ部に両面テープを貼ったところ次にプリズムの部分にジェルを塗らなくてはいけないのだが、天下雨滴購入時に付属していたジェルは、天下雨滴取り付け直後に捨てていた(苦笑)。
こんなときに頼りになるのが、友人のとあ〜る氏である。とあ〜る氏に「なんか透明でジェルっぽいものない? できれば長期間の使用に耐えるヤツ。」と聞いたところ、「ありますよ〜。いいのが(笑)」と即答であった。即答? なんかイヤな予感もするのだが・・・。
とあ〜る氏が用意してくれたのは、写真6のような「真空グリス」である。なんじゃ、そりゃ?
写真6 真空グリスとあ〜る氏が言うには、真空グリスはどこの家庭にもある真空機器の密閉に使うグリスらしい。こんなもの、よく持ってるなぁ。さすがは
エセ有能な科学者だ。写真7に真空グリスのパッケージの裏側を示す。
写真7 パッケージの裏側ええっと、
- 10-6mmHgの真空が得られる。
- -40〜204℃の広温範囲で使える。
- 耐酸化性にすぐれている。
- 水に溶けず、耐薬品性にすぐれている。
- 毒性が少ない。
と書いてある。明らかにオーバースペックなんだけど・・・? まぁ、折角用意してもらったものだし、少なくとも耐久性はありそうだ。
とりあえず、写真8のように、指でこの真空グリスをセンサ部のプリズムに薄く塗ってフロントガラスに貼り付けた。
写真8 真空グリスを塗っているところ真空グリスは付属していたジェルに比べるとちょっと堅めだが、問題なくフロントガラスに貼り付けることができた。貼り付けたところを写真9に示す。
写真9 センサ部を貼り直したところもちろん、センサ部を貼り直した後も、天下雨滴は問題なく動作している。無事、動作してホントに良かった。あっ、いや、とあ〜る氏を信用していなかったわけではなくて・・・、ゴニョ、ゴニョ(笑)。
ところで、先日、天下雨滴についてWebページを探していたら、こんなページを見つけた。
どうやら、レインセンサー「天下雨滴」が「第3回 光都ビジネスコンペ in 姫路」で優秀賞を受賞しているようだ。やるなぁ、コアテックシステム。やっぱり、よくできた装置のようだ。取り付けも比較的簡単だし、ワイパー動作も適切である。賞を受賞しているところをみると、なんか良くできたセンサか制御装置も持っているのだろう。
このコンペでは、最優秀賞が「エキシマー蛍光を発する蛍光物質とその遺伝子配列解析への応用」、天下雨滴と同じ優秀賞が「光酸化システムを用いた有機砒素(DPAA:ジフェニルアルシン酸)含有排水の浄化技術」である。他のヤツはなんか難しそうだ・・(苦笑)。
コアテックシステム(コムエンタープライズ)のサイトを見に行ったのだが、新聞掲載記事はあるものの、受賞のことは何も触れられていない。遠慮深いのか?(笑)
他にも関連するページをいろいろと探っていると、どうやらコアテックシステムは、姫路市が主催している新製品・新技術開発等奨励補助金を三度も交付されているようだ。そのうちの一回が天下雨滴の開発に使われている。情報はこちら。なかなかやるぞ、この会社!!
上記で「コアテックシステム(コムエンタープライズ)のサイトを見に行ったのだが、新聞掲載記事はあるものの、受賞のことは何も触れられていない。遠慮深いのか?(笑)」と書いたが、先ほどサイトを見に行ったら受賞のことが新たに掲載されていた。
う〜ん。きっとこのページを見て、事の重大さに気づいたのであろう(笑)。まったく、営業が下手な会社である(失礼)。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。