2005年5月2日(月)
ETCの経済的考察例 − 結局、得なの?
今回、「ETCの取り付け − kuniさんの方法で」でDD号にもETCを取り付けてみたのだが、経済的にはどうなんだろうか? DDの場合を例にとって考察してみたい。
ETCを利用する際に必要な費用は、
- ETCの機器
- ETCのセットアップ費
- ETCカードの作成費用
である。
一方、ETCを取り付けたことによるメリットは、
- 各種割引制度
- ETCマイレージ登録キャンペーンによる無料通行
- ETCカード作成のキャンペーン
である。
まずは、費用から考えてみよう。
ETCの機器は、楽天ショップ等でセットアップ費用込みのETC装置を購入すれば安いであろう。
アンテナ分離式のETC(楽天ショップ)また、ETCカードの作成は、費用がかからないものがいいだろう。DDはOMCのETCカードにした。ここはJiyu!da!カードとともに申し込むと会費が無料である。その他にも後述のメリットもある。現在では、このカードが一番お得だろう(2005年4月末現在、DD調べによる)。
費用については以上であり、DDの場合には13,190円であった。
一方、コストメリットは以下の通りである。まず、仮定として
- 京都から東京まで深夜に1往復すること(TDRに行く場合とか・・・)
- 前払い割引制度(50,000円分)を利用すること
とする。
上記の仮定における割引制度は、深夜割引(30%)と前払割引(50,000円の支払いで58,000円分利用可能)である。
京都南IC-東京ICまでの正規料金は、10,050円である。深夜割引では7,050円となる。これに前払割引の割引率を考慮すると、6,078円となる。往復すると、12,156円だから、7,944円の得になる。
一方、マイレージ登録キャンペーンでは、ETCのマイレージに登録すると無料通行分として5,000円分がもらえる(2005年4月末現在)。
また、前述のOMC-ETCカードでは、Jiyu!da!カードとともにETCカードを申し込むと、申し込み時に1,000円分のJCBギフトカードがもらえ、20,000円以上使用時に2,000円分のJCBギフトカードがもらえる。前払をこのカードで払うので、3,000円分のJCBギフトカードがもらえることになる。
ただし、注意点が二つある。Jiyu!da!カードはリボルビング払い専用カードなので、そのままにしておくと勝手に分割払いとなり利子がついてしまう。手数料無料の一括払いで使いたい場合には、毎月の支払額をカード利用の限度額まで上げておくと良い。もう一つは、20,000円以上使用時に2,000円分のJCBギフトカードがもらえる特典であるが、これは別途申し込む必要がある(らしい)。
さて、ここでコストと割引メリットを比較してみると以下の表のようになる。
コスト 金額 メリット 金額 ETC機器の購入
(セットアップ、送料込み)13,190円 割引制度
(京都−東京を深夜往復)7,944円 ETCカードの作成 0円 マイレージ登録キャンペーン 5,000円 ETCカード作成キャンペーン 3,000円 合計
13,190円 合計
15,944円 なんと、京都と東京を往復しただけでも、ETC機器導入のコストは還元されてしまうのである! 前払割引を利用しない場合でもコストメリットの方が大きい。
一度でも500kmぐらいの距離を深夜に高速道路で往復することがあれば、事前にETCを装着しておいたほうが経済的にメリットがあるようだ。もちろん、装着以降は利用の度にメリットが大きくなっていく。
現在は、まだマイレージ登録キャンペーンで5,000円分の無料通行があるが、ETCの利用率がすでに約40%であることを考えるとこれが最後の導入促進キャンペーンかもしれない。装着を迷っている人は急いだ方がいいかもしれない。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。