2005年4月23日(土)

車内スイッチ類照明のLED化 − ミッチョさんより

ミッチョさんより車内スイッチ照明類のLED化のレポートをいただいた。笑っちゃうぐらいいろんなところをLED化しているので、是非とも見ていただきたい。今回は日頃の感謝を込めて、写真を少し大きくしてみた(当サイト従来比:平均1.5倍)。


室内灯と各種スイッチ照明のLED化

各種スイッチや照明をLED化してみたので報告する。

1.リア・パワーウインドSW

これは、DDさん貧乏若造さんがすでにレポートにしているので省略する。

 

2.サンルーフSW

サンルーフSWの構造は、ATモードSWとほとんど同じであり、DDさんのレポートと手法は同じである。

私も内部の配線に手持ちの0.08スケアのかなり細いリードを使ってやってみた。内部のリードの取り回しをいろいろやってみたが、車の振動などによってリードがずれ、スイッチの接点が接触不良を起こすことが心配された。

そこで、さらに細いリードを使った方がトラブルが少ないと考え、0.26mmのテフロン線を使ってみた。


写真1 サンルーフSW

 

3.ハザードSW

ハザードSWを分解するには、最初に押しボタンの部分をはずす。上に引き抜くのだが、非常に薄い部分が勘合しているため、慎重にはずす必要がある。また、針金状のストッパーが引っ掛けてあるため、部品を割らないよう注意が必要だ。押しボタンをはずして分解した様子を写真2・3に示す。


写真2 ハザードスイッチの分解(1)


写真2 ハザードスイッチの分解(2)

中央の麦球をLEDに交換するのだが、中央に押し込まれる白い部品がケースの一番奥まで押し込まれるために抵抗を入れるスペースが無い。そこで、写真4に示すようにスライドする部品の裏側を一部切り取り、抵抗が入るスペースを作った。


写真4 スライドピースの加工

上が加工前の部品で、上が加工したものだ。麦球を5mmのLEDに交換し、抵抗(1キロオーム、1/4W)を取り付けたところを写真5に示す。


写真5 LEDと抵抗の取り付け

取り付けたLEDは透明のボディで点灯色は「赤」のものだ。LEDは、ハカマの部分を削るとちょうど収まる。それ以外は無加工のままつけたところ、ハザードスイッチ照明部分の中央で点状に光るだけだった。そこで、サンドペーパーでLEDの頭を削り、光が拡散するように加工した。LEDの頭が白く見えるのはそのためだ。

サンルーフスイッチのLED化は非常に細かい作業だが、この加工はさらに細かい作業で手間取った。元通りに組み立て、点灯させた様子を写真6に示す。


写真6 LEDを点灯したところ

 

4.THIGH(腿)SUPPORT SW

電動スポーツシートには、写真7のようなTHIGH SUPPORT SW がついている。


写真7 THIGH SUPPORT SW

スイッチ内部を写真8に、2つの麦球を交換した様子を写真9に示す。


写真8 SW内部


写真9 LEDと抵抗の取り付け

3mmのLEDのハカマ部分を削ると、ちょうどよい直径となる。この作業は、他のスイッチよりも難易度が低い。

左右のスイッチは全く同じものだと思っていたのだが、写真10のように、裏側の3番ピンの有無と三角柱の突起の向きがわざわざ変えられている。


写真10 スイッチ裏側

また、内部の接点にも若干の違いがあった。シート側のカプラーの色も、スイッチと同じ色であった。芸が細かいぞBMW!

 

5.ローラーブラインドSW

構造は THIGH SUPPORT SW と同じである。これにも同様にLEDを取り付けた。


写真11 ローラーブラインドSW

 

6.シートメモリーSW

シートメモリーSWも分解してみた。写真12・13のように基盤が2層になっている。


写真12 シートメモリーSW(1)


写真13 シートメモリーSW(2)

「MEMORY」SWの照明はもともとLEDであった。ポジションSWの照明には麦球が使われている。この1個の麦球が、写真14に写っているオレンジ色のプラスチック部品を通して、3個のポジションSWボタンの数字を光らせる構造だ。


写真14 シートメモリーSW(3)

この麦球が切れていたので、ボタンが光ることは分解するまで知らなかった。ここのLED化も考えたが、スペース的に無理があるため、麦球の交換だけをした。ベントレーの配線図を調べると、94年式以降はLED化されているようだ。

LED化とは関係が無いが、私の車は「MEMORY」ボタン押すと、本来は動いてはいけないはずのシートが勝手に動いていた。

SWの構造を調べてみると、この4個のボタンのうち、どのボタンが押されたかの信号は2本だけのリード線でコントローラー送られる。図1のように、「Memory」ボタンが押されると「直結」、「1」は68オーム、「2」は185オーム、「3」は545オームの抵抗値を返す仕組みだ。


図1 シートメモリーSWの内部回路

テスターで調べてみると、「Memory」ボタンを押したときでも、ある抵抗値が送られていて、内部のマイクロスイッチが不良であることが判明した。写真12のマイクロスイッチ部分を分解してみると、案の定、接点部分が汚れていて、抵抗値が返されていたようだ。接点部分をきれいに磨いてやることで、本来の正常な動作が得られるようになった。

 

7.室内灯とトランクルーム灯、グローブボックス灯、ボンネット作業灯のLED化

室内灯(写真15〜19)、トランクルームランプ、ボンネット内作業灯、グローブボックス灯は、すべて超高輝度LEDに置き換えた。


写真15 フロント室内灯(1)


写真16 フロント室内灯(2)


写真17 フロント室内灯(3)


写真18 リア室内灯(1)


写真19 リア室内灯(2)

フロントの室内灯に24個、リアに12個×2、バニティミラー照明に6個×4、トランクとボンネットの作業灯に6個×4、グローブボックスに6個の合計100個のLEDを使用した。マップランプは、あまり使用しないので電球のままだ。

すべて元のバルブと同じサイズで置き換えられるように製作したので、いつでも元に戻せる。消費電力を減らして明るくなったかな?

夏は涼しげだが、冬は少々寒々とした印象を受ける。電球色で作れるといいかもしれない。

かなりの部分の照明をLED化したので、消費電力が少なくなったと思う(自己満足モード)。残るは、ダッシュボード周りとエクステリアライトだが、気が向いたら取り掛かろうと思う。


「どこまでLED化すんねん!」と突っ込みたくなるようなレポートだ(笑)。でも、LED化しておくと、照明が切れる心配がなくていい。

末尾ではあるが、馬鹿げた面白いレポートをお送りいただいたミッチョさんに感謝する。



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