2003年7月16日(水)

パワーウィンドウスイッチのランプ − LED化

先日、庭師@さんが来阪された際に、岩野さんよりことづかってきた電子部品をたくさんいただいた。その中に、リアドアに付いているパワーウィンドウスイッチのランプ用のLEDも含まれていた。おまけに、スイッチのランプをLED化した見本として、ゴンザレスさんの車のために用意したLED化スイッチも見せてもらった。

実は、DD号のパワーウィンドウスイッチもランプが切れいるので、この際、岩野さんにいただいたLEDを使って修理してみることにした。ちなみに、リアドアのパワーウィンドウスイッチとは、写真1の赤矢印のものである。


写真1 リアドアのパワーウィンドウスイッチ

まずは、これをこじって外す。外すときに、スイッチの上下に付いている金属の板を一緒に外さなければいけない。下手すると、ドアの内張りの中に落ちてしまうので、注意が必要だ。金属の板が内張りの中に落ちてしまった場合は、内張りの下側を外せば出てくる(ときもある)。

外したスイッチを写真2に示す。


写真2 パワーウィンドウスイッチ

これは、簡単に手で分解することができる。分解したところを写真3に示す。


写真3 パワーウィンドウスイッチを分解したところ

よく見ると、スイッチ内部の中央に小さなオレンジ色の電球が見える。この電球が切れているので、ランプが点かなかったわけである。

まずは、この電球の線をニッパー等で切断して、電球を外す。外した電球を写真4に示す。


写真4 外した電球

この電球の代わりにLEDを取り付ける。使用するLEDと抵抗を写真5に示す。


写真5 使用するLEDと抵抗

LEDは3φぐらいのオレンジ色に光るものである。抵抗は、510Ω 1/4Wのものだ。このLEDを2つと抵抗を1本使って、写真6のようにハンダ付けする。作業が細かいので注意が必要だ。


写真6 LEDと抵抗をハンダ付けしたところ

なお、LEDには極性があり、足の長い方がアノード(+側)である。写真6では、抵抗に接続している方がカソード(-側)になるようにする。

これを、写真7のようにスイッチに取り付ける。


写真7 回路をスイッチに取り付けたところ

写真7で、スイッチ上側の電極に抵抗の足をハンダ付けする。そして、スイッチ真ん中右側の電極にLEDの足をハンダ付けする。すなわち、スイッチ上側の電極がグランド、スイッチ真ん中右側の電極が+12Vである。なお、スイッチの上蓋をきちんと取り付けるためには、抵抗やLEDの取り付け位置が写真7のとおりになるように注意しなくてはいけない。

そして最後に、スイッチの上蓋を取り付ければ完成である。DD号のものだけでなく、ゴンザレス号から外したスイッチも改造しておいた(写真8)。


写真8 LED化したパワーウィンドウスイッチ

LED化したパワーウィンドウスイッチを車に取り付けてみると、ちゃんと写真9のように光る。写真ではうまく写らなかったが、電球に比べて少し明るい感じだ。


写真9 LED化したパワーウィンドウスイッチが点灯したところ

今回の改造(修理)は簡単そうに見えるが、少しハンダ付けのテクニックが必要である。ハンダ付けに自信のある人は是非、試してほしい。

末尾ではあるが、今回の改造(修理)はすべて岩野さんのアイデアであることを明記するとともに、LEDや抵抗等の電子部品までいただいたことに感謝する。



<<前の記事へ   次の記事へ>>

ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。

メンテナンス一覧へ