2004年11月4日(木)

ファンカップリングの交換 − BJさんより

今回は、BJさんからファンカップリングの交換レポートを頂いたので紹介しよう。そういえば、ファンカップリングってどうやって交換するんだろう・・・?

では、早速・・・。


今回はちょっと変ったところのメンテで、ファンカップリングの交換をやってみました。

ファンカップリングは、ご存知の通り温度変化によってカップリングの摩擦を変化させてファンを回し、冷却作用を行うものです。今回、交換をしようとした理由は、「ファンのガタが少し大きくなった」「エンジン停止後、まだ熱いのにも関わらずファンが軽く回るように感じてきた」などの症状からオーバーヒート対策を事前にと思い敢行しました。この後者はとても大切な確認ポイントです。ただし、車はオーバークールの方が危険だという事は大前提の事です。

今回はまた後で送りますが、エンジンのヘッドカバーガスケットとプラグホールガスケットの交換も併せて行いましたので、部品代金は両方から出ています。次回のヘッドガスケットの部品代の時に一緒に掲示させて頂きますね。

写真1〜2の32ミリのロックナット(逆締め)を外すとファンは外れます。


写真1


写真2

ナットが緩みましたなら一応ファンシェラウド(ファンカバー)をフリーにしておくとファンは取り外しやすいです。写真3、4の矢印の2箇所を外します。


写真3


写真4

また、今は専用工具でこのファンカップ交換用の工具(少し写真に映っていますが・・写真5)がありますので昔よりはそんなに苦労しないで済みます。でも、かなり薄型の工具になりますので、これは既に特殊工具の一部に入りますね。しかもパーツ代より高い!バタッ!!


写真5

外してしまえば5ミリの六角レンチで取り外す事が可能ですが、噂によりますと当たりハズレが多いとか(写真6、7参照)。何でもこの中はオイル圧注されて出来ているそうです。もちろん純正パーツの方が安全ですが、品番だけで注文をするとOEMのザッ○ス製(実際にはどちらもそうなのですが・・)がくるか、純正マーク入りが来るが微妙です。(^_^;)


写真6


写真7

今回はものの見事にOEMでした。ドテッ!!

写真8,9の左が古い方で右が新しい方ですが、微妙にフィンの造りも違うのが分かりますでしょうか?


写真8


写真9

さらには作業がし易いように、今はその32ミリのロックボルト自体が薄くなり、もう1つのレンチ(プーリー固定用)までが簡単に入るようになりました。・・E34パーツって未だに進化している?(笑)

写真10、11のように新品のものをファンブレードに装着しましたら、後は取り外しの逆を行えば作業終了です。


写真10


写真11

作業自体はとても簡単で、10〜15分もあれば終わります。もちろん、そのバカ高い特殊工具があればですが・・・・。ただ、ここも定期交換パーツと考えますと、ファンカップリングの交換用工具を持っていても決して損は無いと思います。

最後はガタの有無を見て、少し走ってみて水温チェックやその後エンジンを止めた後のファンの回りの重さがある程度抵抗があれば増し締めをして終了です。


未だにE34の部品が進化しているとは・・・。驚きである。

ところで、ファンって青かったっけ!? もしかして、青ウル号ってここまで塗装してるのだろうか?

いつも末尾になって申し訳ないが、今回も面白いレポートを送っていただいたBJさんに感謝する。



<<前の記事へ   次の記事へ>>

ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。

メンテナンス一覧へ