2004年8月1日(日)
ポジションランプのホワイト化 − 貧乏編
先日、T.Nさんという方からイカリングについて問い合わせがあった。その内容を要約すると、
「ヤフオクに出品されているE34専用設計イカリングを購入したのだが、T5のウェッジ球を入れる仕様であり、リングの色が黄色い。T5のLED球を購入して入れてみたが、光がうまく拡散してくれないためリングが均一に光らない。何かいい方法はないか?」
というものであった。
T5のウェッジ球は非常に小さいので、うまく光を拡散させるようなLED仕様のウェッジ球を自作するのも難しいだろう。
自動車用品店に行くといろいろな電球が売っているが、「ホワイト球」を謳っているものには、電球を青色に塗ったものが多い。ということは、帰納的推論によると電球を適当に青色に塗れば、白く光るはずである(←「短絡思考」ともいう?)。
そこで、「電球に青マジックで色を塗ってみてはどうでしょう?」という、ナゲヤリな返答をしておいた。
ところで、本当に電球を青色に塗っただけで白色に光るのであろうか? 無責任な回答をしただけでは申し訳ないので、DD号のポジションランプを使って検証してみることにした。決して、メンテネタに困っているわけではない(嘘)。
DD号のポジションランプは、「ポジションランプ交換 − 白色に近いバルブ?」で報告したように、白色に近いバルブを装着しているのだが、実際にはロービームのHIDランプと比べると、はるかに黄色い。そこで、このポジション球を青く着色してみることにした。
着色前のポジション球を写真1に示す。
写真1 着色前のポジション球着色に用いたものは、写真2に示す青色の油性マジックペンである。
写真2 青色の油性マジックペン(下)写真2の上は、ポジション球のソケットである。この脱着方法については、「ポジションランプ交換 − 楽勝のはずが・・・」を参照されたい。
マジックペンを使って、写真3のようにポジション球を着色する。
写真3 ポジション球を着色しているところ色を塗りすぎると青く光るようになってしまうので、好みの色になるように適当に塗っていかなくてはいけない。
できれば、ポジション球ソケットを車両の配線に接続して、点灯させたまま色を塗っていくといいだろう。塗りすぎた場合には、写真4のようなアルコールで拭けば、色が取れる。
写真4 アルコールなんとか試行錯誤の後、好みの白さ(少しだけ青白い)になった。着色後のポジション球を写真5に示す。
写真5 着色後のポジション球写真ではわかりにくいが、肉眼で見ると明らかに少し青みがかった白になっている。当然、明るさは多少落ちるが、ほとんど気にならない。
ポジション球への色の塗り方だが、マジックペンで電球全面を塗ると青くなりすぎる。試行錯誤の結果、ポジション球をスイカに見立てて、その縦縞の模様のように色を塗っていけば、ちょうどいい色になることがわかった。
この方法をうまく使えば、高価なLEDのポジション球を買うことなく、自分の好みの色のポジション球を作成することができるだろう。
今回はウェッジ球に色を塗ったが、これはウェッジ球のワット数が低く発熱が少ないため可能な方法である。おそらく、20Wを越えるような電球では発熱が大きいため、この方法は使えないだろう。くれぐれも、ロービーム球やハイビーム球に色を塗らないこと。
2004年8月2日(月) 追記
ある方から「以前、ウェッジ球に青色のマジックを使って色を塗ったのだが、3ヶ月ぐらいで茶色に変色してしまった」というご指摘を受けた。
熱による青色の退色効果については、しばらく様子を見て、ここに追記する。
しかし、このご指摘で、「ウェッジ球にマジックペンで色を塗る」という貧乏&オバカなことをしているのは、DDだけでなくて安心した(笑)。
2004年8月17日(火) 追記
今日、ポジションランプを見てみると、左側が切れていた。おまけに右側は黄色い光に戻っている。以前にも増して黄色くなったような気もする(笑)。
はっきり言って、青マジック作戦は失敗である。
よい子の皆さんはくれぐれもマネしないように・・・(苦笑)。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。