2003年5月10日(土)  2003年6月15日(日)追記

シャドーライン計画 − その2

先日、Uさんという方からメールをいただいたが、その中に

「過去シャドウライン計画その1があって大変興味を持っております。是非その2をアップロードして頂く事を切に願ってメールいたしました。」

という一文があった。

うっ! これは痛いところを突かれた。シャドーライン計画を諦めたわけではないが、しばらく棚上げしておこうと思っていたからである。やっぱり、「シャドーライン計画 その1」があれば、「その2」を期待してしまうのであろう。そろそろ、何かやらないとまずいようだ(苦笑)。

E34のメッキモールはクロムメッキのようなので、他のメッキをかけるなら、まずクロムメッキと剥がさないといけない。これでは手間がかかってしまう。
また、黒く塗装するにしてもクロムメッキを剥がさないといけないし、塗装する際にモールの周囲を丹念にマスキングしなければならない。これも面倒である。

そこで、「シャドーライン計画 その2」では、黒いカッティングシートをメッキモールに貼ることによってシャドーライン(もどき)にしてしまおうというものである。ちょっと安易なような気もするが、その気持ちは心の中の棚の上にあげておこう(笑)。えっ? 耐久性? なんですか、それ?


写真1、2にカッティングシートを貼る前のメッキモールを示す。


写真1 カッティングシートを貼る前(1)


写真2 カッティングシートを貼る前(2)

この窓枠のメッキモール部分に、細くテープ状に切ったカッティングシートを貼るわけである。用意したカッティングシートは、写真3のように、どこにでも売っているようなものであり、艶消しの黒色で、幅46cm×長さ120cmのものである。近所のオートバックスで、1,008円(税込み)で購入した。


写真3 用意したカッティングシート

他に用意するものは、長めの定規、カッターナイフ、はさみ、ヘラ等である。

まず、カッティングシートをカッターナイフで切って、写真4のようなテープ状のものを作成する。長さは110〜120cmぐらい、幅は22.5mmにカットする。このテープを8本用意する。貼るときの失敗も考慮すると、10本ぐらい用意しておいた方がいいだろう。


写真4 幅22.5mmのテープ

このテープをメッキモールに貼っていくわけであるが、貼る前にメッキモールをアルコール等で完全に脱脂しておく。面倒だがモールの上下の部分も綺麗にしておいた方がいい。また、作業前には自分の手も石鹸でよく洗っておく。

比較的簡単なのは、リアドアの下側の窓枠なので、ここから貼り付け作業を始める。窓の下側のメッキモールは、その断面が写真5のようになっている。


写真5 メッキモールの断面

用意したテープを写真5の赤線のように貼り付けることで、黒く見えるモール(すなわち、シャドーライン)にするわけである。

貼るときは、メッキモールの端からテープを3cmほどはみ出した状態で貼り始める。メッキモールの上の部分から気泡が入らないように指で押さえながら順に貼っていく。気泡が入った場合は、一旦その部分までゆっくり剥がして貼りなおせばよい。窓の下枠部分のメッキモールは直線なので、あまり引っ張りながら貼る必要はない。メッキモールの上側にテープを粘着させたら、次に横側にも粘着させる。メッキモールの上下の部分は写真6のようにヘラで粘着させる。


写真6 ヘラで粘着させる

余ったテープはメッキモールから少しはみ出した状態で切る。そして、メッキモールの端のはみ出した部分を適当に切ってうまく折り返すと、写真7のようになる。


写真7 モール端の処理

フロントドア下側のメッキモールは、写真8のようにドアミラーの下を通さないといけないので、少しだけ難しいが、うまく引っ張りながら貼れば何とかなるだろう。メッキモール端の処理は丁寧にやればなんとかなるだろう。


写真8 ドアミラー下の処理

次に、ドア上側のメッキモールの部分にテープを貼っていく。これは、ドアを開けて車両前方側から順に貼っていく。カーブの部分は、少し強いめに引っ張りながら貼るとよい。ドア上側のメッキモールは長いので、2本のテープを途中で継ぎ足して貼る。一番後ろの部分は、写真9のように貼らずにおいておく(カーブがきつすぎてうまく貼れない)。


写真9 後ろの部分

一番後ろの部分は、トレーシングペーパーを使って型を取り、その型の通りにカッティングシートを切って用意する。型の通りに切ったカッティングシートを写真10に示す。


写真10 後ろの部分に貼り付けるカッティングシート

これを貼り付けると、写真11のようなる。これで完成だ。


写真11 型を取ったカッティングシートを貼り付けたところ

DDはカッティングシートを使うのは始めてであるが、それでも3時間もあれば余裕で作業が終わった。この作業でDDが発見したコツは次のようなものである。

完成したシャドーライン(もどき)を写真12、13に示す。


写真12 シャドーライン(もどき)完成 その1


写真12 シャドーライン(もどき)完成 その2

メッキモールに比べて随分精悍な感じがする。

今回はカッティングシートを使ってシャドーライン(もどき)にしたが、実際、その耐久性は未知である。耐久性についてはしばらく様子を見て報告する。まぁ、剥がれてきたら貼りなおせばいいだけなのだが(笑)。

最近、このメンテナンス記録は小ネタが多い。まるで探偵ナイトスクープの桂小枝のようだ。そのうち、少しは読み応えのあるようなメンテネタは出てくるのだろうか?(できれば、出てきて欲しくないのだが・・・)


2003年6月15日(日)追記

シャドーラインもどき施工から1ヶ月あまりが経ったが、現在のところ特に変化はない。右側のリアあたりのカッティングシートの端が少し浮いているような気もするが、支障はないようだ。

他の方の情報によると、施工から2年余り経過しても特に問題はないようだ。まぁ、2年ももてばいいのではないだろうか。



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