2001年8月26日(日)
オイルサービスインディケータのリセット・・・ − 純正リセットツール
BMWには、インスペクションインディケータと呼ばれる自己診断機能があるようだ。その機能の一つとしてエンジンオイルの交換時期を示す「OIL SERVICE」というのがある。運転席メータの下にあるインディケータが黄色や赤色になると、オイル交換時期を示すようだ。これは、走行距離や燃料消費に応じてオイルの劣化具合を判断し、交換時期が来たらインディケータに示すようにできているらしい。ユーザは、オイルサービスインディケータの指示に従ってオイルを交換すると同時に、このインディケータをリセットして、次のオイル交換時期を適切に示すことができるようにしなければならない。
しかし、私の車はいつも近くの整備工場でエンジンオイルを交換してもらっているので、今回も前回もこのインディケータをリセットしていない。今回は10日ほど前にオイルを交換したのだが、このインディケータをリセットしていないので、写真1のように黄色と赤色の表示が点いたままになっている。
写真1 オイルサービスインディケータ(リセット前)別に、インディケータが点いたままになっていても問題ないのだが、あまり気持ちのいいものではない。そこで、オイルサービスインディケータをリセットすることにした。
このインディケータをリセットするためには、専用のリセットツールが必要なようである。調べてみると、社外品のリセットツールが数千円で売られているようだ。しかし、このインディケータをリセットするためのコネクタ端子は車のコンピュータに直接つながっており、社外品であまり信用できないような(失礼!)ツールを使うのは気が引ける。そこで、BMW純正のリセットツールがないかどうか調べてみると、どうも純正パーツとしてあるようだ。
P/N 7167 8256 835 INSPECTION RESETTING SST
である。手に入れたツールは、写真2のようなピンセット状のものである。写真ではわからないが、左側にBMWのマークが刻印されている。材質はステンレスのようであり、2つの端子には接触をよくするためかギザギザがついている。
写真2 BMW純正インスペクションリセットSSTツールに付属している取り扱い説明書はドイツ語であった。オイルサービスインディケータのリセット手順を要約すると以下のようである。
- ボンネットフードを開ける。
- ヒューズボックス近くにあるインスペクションコネクタの蓋を反時計回りに回し、蓋をあける。
- イグニッションキーをONにする。(エンジンは始動させない)
- SSTの2つの端子をコネクタの7番と19番に奥まで差し込む。
- 約6秒待つ。
- SSTをコネクタから引き抜く。
- オイルサービスインディケータがリセットされているのを確認する。
- イグニッションキーをOFFにする。
- インスペクションコネクタの蓋を取り付ける。
- ボンネットフードを閉める。
この手順に従って、オイルサービスインディケータをリセットしてみた。
まずは、ヒューズボックス近くにあるインスペクションコネクタを探す。写真3のように、ヒューズボックスの近くにある丸い蓋のついたものがインスペクションコネクタのようである。
写真3 インスペクションコネクタの位置上から見ると写真4のようなものである。直径10cm程度の丸い蓋がついている。
写真4 インスペクションコネクタこの蓋を反時計回りに回して、蓋を開けてみる。蓋をとると写真5のようなピンが見える。写真5には、ツールの端子を差し込む7番ピンと19番ピンの位置も示す。
写真5 インスペクションコネクタの7番ピンと19番ピン次に、イグニッションキーをONにしてから、ツールの端子を写真6のようにインスペクションコネクタの7番ピンと19番ピンに差し込む。
写真6 ツールによるリセット中「アイン、ツバイ、ドライ、・・・」と言いながら約6秒間待ってツールを引き抜く(ドイツ車だからドイツ語で数を数えなけれなならない?)。そして、インディケータを確認すると、写真7のように、ちゃんとリセットされている。さすが、純正リセットツールである。
写真7 リセット後のオイルサービスインディケータリセット後は、緑色のランプが4つ点くようになった。楽勝である。後は、インスペクションコネクタの蓋を閉めて終了である。
作業自体は簡単なので、是非リセットツールを手に入れて試して欲しい。ちなみに、ディーラーでは無料でリセットしてもらえるらしいが・・・・・・・。
最後まで読んでしまった方、ごめんなさい。「BMW純正リセットツール」というのは嘘です。ただの「ピンセット」です。もちろん、パーツナンバーも大嘘です。本当にごめんなさい。もうしませんのでお許しください。(リセット方法は本当です)
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。