2022年5月28日(土)
DD2号 フロントガラス交換 − その5
さて、フロントガラスも無事取り外せたので、最後の仕上げは購入したフロントガラスの取り付けだ。ただし、前のレポートにも書いたが、接着剤の塗り方とガラス取り付け時の正確な位置決めが難しい。接着剤の塗り方については多少練習したが、位置決めについても周到な準備をしておこう。
まずは、写真1のような、厚さ3mmのゴム板と厚さ0.8mmの両面テープを用意する。
写真1 用意したゴム板と両面テープ写真2のように、このゴム板を10mm×9mmの長方形に切り、片側に両面テープを貼り付ける。
写真2 切断したゴム板必要なのは2つだが、念のため3つ作っておいた。さて、このゴム板だが、写真3のように車体の天井端から50mmのところに貼り付ける。縦方向が9mm、横方向が10mmになるように貼り付けよう。もちろん、車の左右に一つずつだ。
写真3 ゴム板を貼り付けたところガラスを取り付けるときは、ガラス上端をこのゴム板に当たるようにすれば、車体と適切な間隔で取り付け位置が決められる。一方、ガラス下側にも写真4に示す半球状のゴム(ラバークッション)を貼り付ける。
写真4 ラバークッションパーツリストを見ると、ラバークッションは7個必要と書いてあったのだが、実際には4つしか必要ない。予備も合わせて8個買っちゃったよ。それはさておき、このラバークッションを写真5の位置に貼り付ける。
写真5 ラバークッションを貼り付けたところこのラバークッションは、車体とガラスの間の間隔を適切に保持してくれる役割だ。なお、ラバークッションの貼り付け位置は、ガラスを取り外すときに以前のラバークッションが付いていた位置と同じだ。ガラスを取り外すときに記録しておこう。ここまで準備ができたら、ガラスに接着剤を塗って車体に取り付ける。と、その前に、写真6のようにフロントガラス周辺の車体をテープで養生しておく。
写真6 テープで養生したところ購入したガラスを運ぶためにダブルサクションカップを二つ購入したのだが、どうもフロントガラスが湾曲していてうまく取り付けられない。そこで、写真7のようなサクションカップ(バキュームリフターとも言う)を4つ用意した。
写真7 用意したサクションカップこのサクションカップのゴム面にスプレーで水をかければ、写真8のように簡単にガラス面に取り付けることができる。
写真8 サクションカップを取り付けたところそして、ガラス上端と横端に写真9の新しいフロントガラスモールを取り付ける。
写真9 新しいフロントガラスモール今回のフロントガラス取付作業については、以前よりゴンザレスさんにお手伝い(ご指導?)をお願いしておいた。フロントガラスに接着剤を塗る前に、ゴンザレスさんと一緒にフロントガラスを持ち上げ、写真10のように車体に仮置きして正確に位置決めした。
写真10 ガラスを仮置きしたところガラス取付位置は、上端はゴムに当たるところ、左右は車体と均等に隙間ができるところだ。位置が決まったら、写真11のように黄色いマスキングテープをガラス面と車体面に渡るように貼り付けて、ガラス位置を記録しておく。
写真11 マスキングテープで位置を記録したところなお、緑の養生テープは、ガラスの重さでガラスが下方向にずれ落ちてこないように固定しておくために貼り付けている。ここまでできたら、接着剤を塗る。と、その前に写真12のプライマーを塗らないといけない。
写真12 プライマー左側の緑のビンが車体側に塗るプライマー、右側のオレンジのビンがガラス側に塗るプライマーだ。まずは、写真13のように、ガラスの接着剤を付ける面にプライマーを塗る。
写真13 ガラス面にプライマーを塗っているところさらに、写真14のように車体側にもプライマーを塗る。
写真14 車体側にプライマーを塗っているところそして遂に、写真15の接着剤の出番だ。接着剤をコーキングガンにセットする。
写真15 コーキングガンにセットした接着剤接着剤の先は、写真16のようにカットしている。
写真16 先のカットさて、練習した成果を試すときがやってきた。写真17のように接着剤を塗っていく。
写真17 接着剤を塗っているところこの接着剤は練習の時に使ったシリコンシーラントより硬い。なので、コーキングガンを使って接着剤を絞り出すのに結構握力が必要だ。それに硬いため、練習の時のようにうまく一定の速度で出すのが難しい・・・。接着剤は出したときから硬化していくので、表面が硬化する前に車体に接着しないといけない。
ガラスに接着剤を一周塗った後、ゴンザレスさんと二人でマスキングテープのマークを頼りに、写真18のようにガラスを慎重に位置決めして取り付けた。
写真18 ガラスの位置決めこの状態でガラスを適度に車体に押し付けて密着させる。写真19にガラスを取り付けたところを示す。
写真19 ガラスを取り付けたところガラス上端については、写真20のようにガラス面が車体面より3.2mm下がっているのが理想だ。
写真20 ガラス面と車体面の位置このまま接着剤が硬化するのを24時間待つ。その後、取り外したルームミラー、ドライブレコーダー、ワイパー、ボンネット等を車体に戻していく。その際、ワイパーを戻すときには少し注意が必要だ。写真21に右側のワイパーを戻したところを示す。
写真21 右側のワイパーを戻したところ右側のワイパーの取付位置は、写真22のようにカウルトップカバーの端から69±3mmの位置に調整する。
写真22 右側ワイパーの取り付け位置一方、左側ワイパーは、写真23のようにカウルトップカバーの端から87±3mmの位置に調整する。
写真23 左側ワイパーの取り付け位置最後にボンネットを取り付ける。ボンネットを取り付けるときも、うまくチリを合わせなければいけない。フロントガラス交換後のDD2号を写真24に示す。
写真24 フロントガラス交換後のDD2号写真25のように、交換後はフロントガラスにひび割れはない。ひび割れていないフロントガラスってステキ!!
写真25 ひび割れのないフロントガラス最後に写真26のようにフロントガラスに盛大に水をかけて(シャワリングテスト)、車内に水が入ってこないことを確認しておく。
写真26 シャワリングテスト中まったく水が入ってこないのを確認して、作業完了だ。ちなみに、交換作業に当たり追加で購入したものは以下の通りである。
品物
価格(税、送料込み)
備考
ゴムシート 163
100mm×100mm×3mm サクションカップ4つ 1,732
アストロプロダクツ、コメリで購入 交換作業の難しいところは、やはり接着剤の塗り方とガラスの位置決めだった。今回はゴンザレスさんに手伝っていただき、完璧な作業をすることができた。末尾ではあるが、快く引き受けていただいたゴンザレスさんに感謝する。ありがとうございました。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。