2021年10月9日(土)

ウォッシャー液漏れの修理 − レイバンHROさんより

久しぶりにE34乗りのレイバンHROさんより、ウォッシャー液漏れの修理レポート(奮闘記?)が届いたので紹介しよう。こんな盲点のような壊れ方もあるんだ。



ある日、ウォッシャー液が減っていたので、上限まで補充して3日! 「ウォッシャー液不足」の表示。

えっ?? 入れたばかりだけど?? フォグランプの内部が曇っていました。たくさん漏れていました。ポンプの根元に手を当ててみたら根元から漏れていましたので、ディーラーに行ってパッキンを買い、青空自工でポンプ根元の硬化したゴムシールを交換。再度ウォッシャー液を補充し修理完了。ついでにフォグランプを外して内部の掃除をしてこれでフォグランプの曇りもOK。

ところが約10日後、またまた「ウォッシャー液不足」の表示!!

えっ? ちゃんと修理したよな! ポンプの根元に手を当ててみたら漏れている!! 仕方なしにウォッシャー液を抜いてタンクを外し、ポンプを外してみた。ポンプを挿していたので、シールはそこそこ拡がっているけど大丈夫そう。念の為、またシールを新品に交換し、作業に問題ない事を確認してポンプをタンクに挿しタンクを取り付け、ウォッシャー液を補充。どうして? と半分怒りながら作業終了。今度は絶対大丈夫。だけど異常箇所は無かったよな! 

これで2回目の修理完了。さー、DDさんにしょうもないメンテレポートを送ってみようかな、と思っていました。

1週間後!! フォグランプが曇っている。 えっ?と思いポンプの根元に手を当ててみたら、また漏れている!! オーノー!!。オーナーだって漏れていないのに、なんでE34号は漏れているの!!

仕方なくタンク取り外しーの、ポンプ外しーの、シールチェック。

問題あるようには見えないし、ポンプ根元からの漏れだから新品シールを付ける時に再びシリコン接着剤をペタペタ両面に塗って、再度ポンプ取り付け。これでもう大丈夫!! 念の為、タンクに紙テープを貼って液の位置を書いておいたので、ちょっとの漏れでハッキリ分かる。

修理完了1週間! 大丈夫、漏れていない! 10日後、大丈夫。次の日は雨、ウォッシャー液を噴出、大丈夫。問題ない! さてDDさんに報告だ!

次の日!! またウォッシャー液不足の表示!! フォグランプも曇っている!! ポンプ根元に手を当ててみたら漏れている!! こうなったらポンプ交換かも!! 幸い、予備のポンプが有ったのでポンプ交換。もう大丈夫。修理後は毎日ポンプ根元に手を当てて漏れチェック。

2週間後、また漏れている!! ディーラーに行って部品課の詳しい人に「こんな漏れって聞いた事ありますか?」と聞いてみても、「無いなー」のご返事。そうだよなー、構造も簡単だし簡単に直って当たり前だよなー。新品のゴムシールにしても、シリコン接着剤を使っても、ボンドで止めても、最初の数日は止まっていましたが、また漏れていました。

簡単な構造ですし難しくない筈でしたが、ウォッシャー液を1/3にしてやれば止まる状態でした。そんな時にハッと思いついて! ポンプシャフトを太くしてやれば大丈夫だと閃いて、0,2ミリ厚の熱収縮チューブを2段重ねで貼り付け、ドライヤーで炙って直径を増やしてやったら3日間止まっていました。

これで絶対大丈夫!! ようやくDDさんにメンテレポートが送れる!! と思っていたら、またまた4日後から漏れてしまいました。(えー!!何でー?!怒りとあきらめに近い状態でした) そんな訳でメンテレポートも送れずにいた所、またまたハッと!思いつき。強力ゴム系両面テープでワッシャ状のシールを作り、ゴムシールとタンクの間に入れて(これがちょっと面倒でした!)、しっかり押さえてからポンプを取り付けるといった方法でした。

やってみたら10日経っても大丈夫の様です。もう少し様子を見て大丈夫なら送れそうです!! 内容は最悪は失敗レポートになるかもしれません。とレポートを書き始めていたら、また漏れてしまいました。

ここに至って遂に袋小路とあいなりました。更に具合の悪い事に1月31日の車検満了の日が近づいてきました。タンク内のウォッシャー液を1/3にして水圧を減らせば漏れない事は分かっていたので、車検整備後に車検場に持ち込み、無事車検合格。だけど漏れは変わらない。

どうやってウォッシャー液の漏れを止めようか大分思案しましたが、タンクを外して横に置き、ウォッシャー液を一杯入れてどんな風に漏れるのか30分ほど見ていましたら、ポンプ根元からポタっと出てきました。良く見たらシールとポンプの間から? ひょっとしたらポンプから漏れている? ウォッシャー液を噴射してみたら急に根元から漏れてきました。

分かった!! ここでウォッシャー液漏れの原因判明。予備のポンプに交換しても漏れが起きたり起きなかったりでしたが、どちらのポンプも漏れていました。ウォッシャー液を噴射しても漏れる時と漏れない時がある。ポンプローターの停止位置によって漏れる状態が大きく変化していましたので、半年以上も遠回りをしました。


ウォッシャーポンプ


この角穴からの漏れ

ポンプを交換すれば簡単でしたが、直せないかなー? ポンプ根元にある角穴からの漏れなので、ここをホーロー用の接着剤で奥まで入らないように埋めてやったら漏れなくなりました。


角穴を埋めたところ


横から見た埋めた角穴

最後に、期待を込めて取り付けて1カ月様子を見ていましたが漏れは無く、修理完了となりました。ここまで約半年以上!! 詰めが甘く時間がかかってしまいました。他愛もないメンテ報告ですが、老体は疑う所は全て疑うといった恥ずかしい教訓メンテです。皆様の参考になるでしょうか?


予備のポンプの角穴を埋めたところ


横から見た埋めた角穴


接続の部分ではなく、ポンプ本体から漏れているとはなかなか予想がつかないので、原因特定が難しかっただろう。末尾ではあるが、難しい修理のレポートをいただいたレイバンHROさんに感謝する。



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