2020年4月25日(土)

DD2号 O2センサーの交換 − 上流側

DD2号のN52K型エンジンには、触媒より前に2つ、触媒の後ろに2つの計4つのO2センサーがある。走行距離も10万キロを超えたので、そろそろO2センサーも交換しておきたいところだ。まずは、簡単な触媒より前にある上流側の2つのO2センサーを交換することにした。上流側のO2センサーは写真1のところにある。


写真1 上流側のO2センサーの位置

覗き込んでみると、1〜3番シリンダー用に付いているO2センサーは写真2のところにある。


写真2 1〜3番シリンダー用のO2センサー

一方、4〜6番シリンダー用のO2センサーは、少し後方の写真2の位置にある。


写真3 4〜6番シリンダー用のO2センサー

エンジンの化粧カバーを取ってみると、写真4のようにO2センサーの配線がどこを通っているかがわかる。


写真4 O2センサーの配線の位置

なるほど、こうなっていたのか。おおよそ、どうやって交換したらいいのかがわかったところで、早速交換だ。今回は、写真5に示すO2センサーレンチを用意した。


写真5 O2センサーレンチ

これは、22mmのクローフットレンチで3/8インチのドライブのものだ。ただ、普通のクローフットレンチとは異なり、横から見ると写真7のように力がかかっても開いてナメにくくなっている。


写真6 O2センサーレンチ(横から見たところ)

まずは、写真7のようにこれを前側のO2センサーにかける。


写真7 前側のO2センサーにレンチをかけたところ

ちょっと見にくいが、写真8の赤矢印のところに3/8インチドライブのエクステンションバーを差し込む。


写真8 エクステンションバーを差し込むところ

写真9に380mmのロングエクステンションバーを差し込んだところを示す。


写真9 エクステンションバーを差し込んだところ

そして、このエクステンションバーにスピンナーハンドルを付けて回すと、意外とあっさりと緩んだ。固着して回らないかと思ってたんだけど・・・。写真10にO2センサーを外したところを示す。


写真10 O2センサーを外したところ

前側のO2センサーは配線が黒色だ。O2センサー本体を外したら、写真11のようにクリップに留められた配線も外していく。


写真11 配線を留めているクリップ

このようにクリップから配線を外していくと、写真12のコネクタにたどり着く。


写真12 前側のO2センサーのコネクタ

このコネクタは、写真13の赤矢印の位置で台座のツメに固定されているので、ツメを開いてコネクタを外す。


写真13 コネクタの固定

前側のO2センサーが外れたら、今度は写真14の赤矢印に示す後ろ側のO2センサーだ。こちらは灰色の配線が付いている。


写真14 後ろ側のO2センサー

後ろ側のO2センサーを外すには、その上に付いている金属プレートが邪魔だ。この金属プレートは前後2つのボルトで固定されている。まずは写真14の緑色の矢印で示しているボルトをE8のソケットで外す。写真15に外したボルトと使ったE8のソケットを示す。


写真15 外したボルトと使ったE8のソケット

同様にして、写真16の位置にある金属プレートを固定しているボルトを緩める。こちらのほうは緩めるだけで外さない。


写真16 後ろ側の固定ボルトの位置

後ろ側のボルトを外してしまうと、取り付けるときに苦労しそうだからだ。緩めただけでも写真17のようにO2センサーレンチがかかるスペースが確保できる。


写真17 後ろ側O2センサーにレンチをかけたところ

こちらのほうもあっさり緩んだ。最近のO2センサーは固着しないのか!? それはさておき、配線も前側のO2センサーと同様に外しておく。さて、今回は写真18に示すBOSCHのO2センサーを用意した。


写真18 用意したO2センサー

これらはワイドバンドのO2センサーなので、普通のものに比べるとちょっと高価だ。でも後ろ側のO2センサーのほうが配線が短いだけなのに、なぜか高い。どうして・・・? それはさておき、前側のO2センサーの新旧比較を写真19、20に示す。


写真19 前側のO2センサーの新旧比較(全体)(左:旧、右:新)


写真20 前側のO2センサーの新旧比較(センサー部)(左:旧、右:新)

一方、後ろ側のO2センサーの新旧比較を写真21、22に示す。


写真21 後ろ側のO2センサーの新旧比較(全体)(左:旧、右:新)


写真22 後ろ側のO2センサーの新旧比較(センサー部)(左:旧、右:新)

古いO2センサーのセンサー部はかなり黒くなっているが、ススがこびりついているような様子はない。また、新しいO2センサーには焼き付きを防止するためにネジ部にスレッドペーストが塗られているのがわかるだろうか。これらの新しいO2センサーを取り付けるのだが、締め付けトルクは50Nmなので、写真23のようにトルクレンチを使って締め付ける。


写真23 トルクレンチで締めているところ

最後に配線やエンジンカバー等を元に戻せば作業完了だ。とりあえず、触媒より上流側のO2センサーは交換したが、下流側の交換は残っている。こちらは車を持ち上げて下からアクセスしないといけないので、ちょっと面倒だ。



<<前の記事へ   次の記事へ>>

ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。

メンテナンス一覧へ