2019年11月30日(土)
DD2号 シリンダの洗浄 − エンドスコープでチェック
エンジンが温まってくると低速回転時に振動が出るDD2号だが、寒くなってきて程度はマシになったものの、まだ症状は直っていない。ただ、この症状はマニュアル車の低速ノックと良く似ているため、ノッキングも考えられる。ノッキングの要因としてはいくつかあるが、シリンダの汚れから点火タイミングが早くなることもあるので、シリンダ内部を洗浄してみることにした。ただし、今回は写真1のようなエンドスコープ(内視鏡)を使って、どの程度綺麗になったかを確認することにした。
写真1 エンドスコープ購入したエンドスコープは、スマホに接続するタイプのもので、スマホにアプリをダウンロードして入れればエンドスコープで撮影した映像を見ることができる。価格は950円(送料込み)であった。なお、シリンダ洗浄の詳しい手順は、こちらのレポートを参照していただきたい。
まずは、写真2のようにプラグを外す。
写真2 プラグを外したところそして、写真3のようにプラグの穴からエンドスコープを入れる。
写真3 エンドスコープをプラグの穴に入れているところエンドスコープで撮った映像を見ると、写真4や写真5のようにピストン上部のところどころにカーボンがこびりついているのがわかる。
写真4 ピストン上部(1)
写真5 ピストン上部(2)さらに、シリンダの側面を見るために、写真6のようなミラーを使う。これはエンドスコープを購入した時に付いてきた付属品だ。
写真6 ミラー写真7のように、これをエンドスコープの先端に取り付ける。
写真7 ミラーを取り付けたところミラーはエンドスコープのカメラに対して45度の角度で取り付けられているので、横方向の映像を撮ることができる。写真8と写真9にシリンダ内部の側面を撮影したところを示す。
写真8 シリンダ側面(1)
写真9 シリンダ側面(2)こちらもところどころにカーボンがこびりついている。
さて、今回はシリンダ洗浄のために、写真10のWAKO'Sのエンジンコンディショナーを使った。価格は2,080円(送料込み)であった。
写真10 エンジンコンディショナークランクシャフトを回してピストンを上死点に持ってきたところで、写真11のようにエンジンコンディショナーをプラグの穴から吹き込む。
写真11 エンジンコンディショナーを吹き込んでいるところ泡がプラグホールの出口まで上がってくるが、しばらく待っていると写真12のように徐々に泡がなくなっていく。これを3回ほど繰り返す。
写真12 プラグホールの穴順番にプラグホールを変えながらエンジンコンディショナーを吹き込んでいく。今回は3番のプラグを外した時に、写真13のようなイヤなものを見た。
写真13 3番プラグなんかオイルっぽいものがあるような気がする。オイルがプラグホールに漏れているということは、オイルが入っている証拠だ! なんて気楽なことは言っていられない。近いうちにもう一度チェックして、まだ漏れているようならヘッドカバーガスケットを交換しよう。
それはさておき、洗浄後のシリンダをエンドスコープでチェックしてみよう。写真14にピストン上部を示す。
写真14 洗浄後のピストン上部また、シリンダ側面を写真15に示す。
写真15 洗浄後のシリンダ側面さすがWAKO'Sのエンジンコンディショナーだ。かなりカーボンが取れている。
さて、洗浄後にエンジンの振動をチェックしてみたが、残念ながら症状はほとんど改善されていない。う〜ん、原因はどこだろう・・・?
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。