2019年11月2日(土)
DD2号 インジェクターの洗浄 − 超音波洗浄
いまだにエンジンの異常振動が直らないDD2号だが、その振動はどうも酷い目のノッキングのような気がする。プラグやイグニッションコイル等の点火系が原因でなければ、次に疑うのは燃料系だ。燃料ポンプは燃料フィルターは交換したので、次はインジェクターを疑って洗浄してみることにした。
インジェクターを外す際には、燃料ポンプ交換と同じように燃圧を抜いておいた方がいい。そこで、まず燃料ポンプへの電源を供給するヒューズを外す。DD2号のヒューズの多くは写真1のトランクマットの下にある。
写真1 トランクマットの下燃料ポンプのヒューズは写真2のF72だ。
写真2 ヒューズF72これヒューズを写真3のように抜き取る。
写真3 F72を抜き取ったところこの状態で、写真4のようにエンジンをかける。
写真4 エンジンをかけているところ燃料ポンプが動かないので、エンジンは一旦かかるがすぐに止まってしまう。これで燃圧が抜けたことになる。
次はインジェクターを外すのだが、最初に写真5のようにエンジンカバーを外す。
写真5 エンジンカバーを外したところ次にフューエルレールの上に付いている写真6のコネクタを外す。
写真6 フューエルレールの上のコネクタこのコネクタは赤矢印のところを押して引き抜けばいい。次に、このコネクタが固定されているプラスチック台を外す。これは、写真7のプラスチックの爪でフューエルレールに固定されている。
写真7 固定の爪固定の爪は写真8のように裏側に4つ付いている。この4つの爪を外すと、プラスチック台をフューエルレールから外すことができる。
写真8 4つの爪今度は、写真9に示すフューエルレールのバルブを外す。
写真9 フューエルレールのバルブこれを外すとガソリンが出てくるかもしれないので、写真9のように下にウェス等を敷いておこう。フューエルレールに入っているガソリンをタンク側に押し戻すために、写真10のようにフューエルレールにポンプをつないで空気を入れる。
写真10 空気を入れているところ結構、空気を入れてもなかなかガソリンが戻らない・・・? 一応、フューエルレールのガソリンを戻したら、写真11のフューエルレールを固定しているボルトを外す。
写真11 フューエルレールを固定しているボルトこのボルトは全部で4つある。このボルトを全部外せばフューエルレールを引き抜けるのだが、その前にガソリンが漏れてもいいように写真12のようにウェス等を敷き詰めておく。
写真12 ウェス等を敷き詰めたところそして、フューエルレールと配線レールを上方向にゆっくりを引き抜いていく。なかなか抜けないが、端の方から無理せずゆっくり力を入れて抜いていこう。写真13にフューエルレールと配線レールを抜いたところを示す。
写真13 フューエルレールと配線レールを抜いたところインジェクターには配線レールのコネクタが付いているが、このコネクタを外すために写真14のワイヤを外す。
写真14 コネクタを固定しているワイヤ写真15に外したワイヤを示す。このワイヤを外す時に油断していると、このワイヤをエンジンルーム内に落としてしまうので気を付けよう。DDはワイヤを落としてしまって、結構面倒なことになった・・・。
写真15 外したワイヤインジェクターのコネクタをすべて外すと、写真16のように配線レールは外れてフューエルレールとインジェクターだけになる。
写真16 フューエルレールとインジェクター今後はフューエルレールからインジェクターを外すために、写真17の金属クリップを外す。
写真17 金属クリップこれは手で簡単に外せる。写真18に外した金属クリップを示す。
写真18 外した金属クリップ写真19に金属クリップを外したインジェクターを示す。
写真19 金属クリップを外したところこれでインジェクターが外れるのだが、フューエルレールの中にガソリンが残っているとガソリンが漏れてくるので、写真20のようなカップを用意しておこう。
写真20 ガソリンを受けるカップこのようにして外したインジェクターを写真21に示す。
写真21 外したインジェクターこのインジェクターを洗浄するために写真22のような配線を用意した。これは後述する白い筒とセットでインジェクター洗浄SSTとして売っているもので、600円(送料込み)で購入した。
写真22 用意した配線これは写真23のようにインジェクターに接続することができる。
写真23 配線を接続したところそして、写真24のようにインジェクターを超音波洗浄機に入れて、その中に燃料用アルコールをインジェクターが浸かるぐらい入れる。
写真24 燃料用アルコールを入れているところそして、1つのインジェクターあたり3分間洗浄する。洗浄中は写真25のようにインジェクタに5Vの電源を接続してON/OFFを何度も繰り返す。
写真25 超音波洗浄機で洗浄しているところ超音波洗浄が終わったらパーツクリーナーで内部を洗浄する。そのために、写真26のものを用意した。
写真26 用意したもの写真27のように白い筒みたいなものの穴ににインジェクターを入れて配線を接続する。
写真27 白い筒と配線を接続したところ写真28のように、配線に5Vを印加しつつ白い筒の反対側でパーツクリーナーのスプレーの頭部を1秒ぐらい押すとパーツクリーナーがインジェクターの内部を通って霧状に吹き出す。
写真28 インジェクターから吹き出すパーツクリーナーすべてのインジェクターを洗浄したら元に戻す。なお、写真29のようにフューエルレールを固定しているアルミボルトの締め付けトルクは9±1N・mなので注意しよう。
写真29 アルミボルトの締め付けているところさて、インジェクターを洗浄した後に試乗してみたが、残念ながら異常振動は直っていない。しかし、随分、振動が小さくなった。振動が小さくなった理由がエンジンマウントの交換なのかインジェクターの洗浄かはよくわからない。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。