2016年9月10日(土)
DD2号 イカリングLED化 − その6
一連のイカリングLED化のレポートで、消費電力20WのLEDを取り付けてデイライトとして12.7Vもの電圧をかけて使っているのだが、E63のヘッドライトユニットは密閉されていて点灯時にLEDの温度も上がりそうだ。あまり温度が上がるとLEDが切れてしまうかもしれない。そこで、例えば夏の昼間にデイライトとしてイカリングを点灯させているとどれぐらい温度が上がるのか測ってみることにした。用意したのは、写真1のデジタル温度計である。
写真1 デジタル温度計価格は128円(送料込み)であった。この温度計は、センサー部分と温度表示部分が別になっていて1mのケーブルで接続されているため、センサー部分だけをヘッドライトユニット内に入れれば、中の温度を測ることができる。
そこで、写真2のように、このセンサー部分をヘッドライトユニットのイカリング用LEDの放熱フィンに接触するように取り付けて、ケーブルを養生テープで固定した。
写真2 センサーをユニットの中に入れたところそして、写真3のようにヘッドライトユニットの蓋を閉める。
写真3 ヘッドライトユニットの蓋を閉めたところ温度表示部分は、写真4のようにフロントバンパーの上まで持ってきて裏向きに巻いた養生テープで固定する。
写真4 温度表示部分この状態でボンネットを閉めて温度表示を見てみると、エンジンもかけていないのに温度がどんどん上がっていく。もちろん、イカリングも点灯させていない。おそらく、直射日光が当たって車両そのものの温度が上がっているのだろう。しばらくすると、60℃弱で温度表示が落ち着いた。ちなみに、この時の外気温は30℃であった。
その後、エンジンをかけて写真5のようにイカリングをデイライトとして点灯させてから15秒ごとに赤矢印の温度表示を記録した。このとき、車は動かしていない。
写真5 イカリングを点灯させたところイカリング点灯から20分間は15秒ごとに温度を測り、その後、7分間、近所を運転してから再び温度を測った。その結果を図1に示す。
図1 温度計測の結果今回の条件下では、以下のことが分かった。
気温30℃、直射日光が当たるところでは、イカリングを点灯させると20分以内に100℃を超える。 車両を動かしてヘッドライトユニットに風を当てたからといって、温度上昇はほとんど緩やかにならない。ちなみに、このLEDの動作環境温度は-40℃〜80℃なので、やはり100℃を超えるのは好ましくないだろう。特に夏場はなんらかの冷却対策が必要なようだ。
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