2016年7月13日(水)

DD2号  サーモスタットの配管修理 − 部品交換

前回のレポートでオートマチックトランスミッションの冷却ラインのサーモスタット配管を壊してしまったことを報告したが、このままでは冷却水が入っていないため車を動かせない。そこで、早速壊した部品を注文しようと思ったのだが、サーモスタットの配管だけの部品は出てこないことがわかった。仕方がないので、サーモスタットごと購入し、その配管部分だけを使って交換することにした。写真1に購入したサーモスタットを示す。


写真1 購入したサーモスタット

今回は急いでいたこともあり、国内で調達した。価格は3,940円(送料込み)であった。このサーモスタットのクチの配管部品だけを外すために、写真2のように赤矢印の金属クリップを外す。


写真2 金属クリップを外したところ

この部品はよく見るとBMWのマークが付いている。ということは、おそらくマークを消していないOEM製品であろう。写真3にこのサーモスタットから外した配管部品と壊したものの比較を示す。


写真3 配管部品の比較

現在、車が動かないので、部品が手に入ったら早速交換してみたいところだ。写真4のように、夜だというのにDD2号を修理してみることにした。


写真4 夜の修理

修理といっても車両に付いているサーモスタットに新しい配管部品を取り付けて冷却水を補充するだけなので簡単な作業だ。写真5は壊れた配管部品を取り去ったサーモスタットである。ここに新しい配管部品を取り付ける。


写真5 配管部品のないサーモスタット

写真5で薄い青色で写っているのは冷却液だ。写真6のようにこの部分に新しい配管部品を取り付けた。取り付け方法は部品を押し込み金属クリップを入れるだけである。


写真6 配管部品を取り付けたところ

そして、写真7の配管の端をここに取り付ければいい。


写真7 配管の端

この配管のクチ部分にも金属のクリップが付いており、接続後にこれを押し込むことで配管が抜けないようになっている。配管をサーモスタットに取り付けたところを写真8に示す。


写真8 配管を取り付けたところ

これで修理完了だ。後は冷却水を入れるだけだ。写真9に用意したBMW純正冷却液を示す。


写真9 BMW純正冷却液

写真10に示すリザーバータンクにこの冷却液を直接入れる。


写真10 リザーバータンク

冷却液を入れるときには、写真11のように2Lのペットボトルを切って漏斗を作ると便利だ。


写真11 冷却液を入れているところ

本来なら冷却液を水道水で薄めて入れるべきなのだが、面倒なのでDDは冷却液をそのまま入れ、後で写真12のように水道水を入れて車の中で混ぜるようにしている。厳密な濃度管理はできないが、温暖な関西地方なら多少薄めでも問題ないだろう。


写真12 水道水を入れているところ

写真13のように水道水をリザーバータンクの口まで入れたら、蓋を締めてエア抜きをする。


写真13 水道水を入れたところ

DD2号(E63)は電動冷却水ポンプがあるので、エンジンをかけなくてエア抜きができる。詳しい手順についてはこのレポートを参照していただきたい。

まずは、車に乗り込みエンジンをかけずにイグニッションをONにする。そして、写真14のようにエアコンの温度設定を左右共に最高温度にしてAUTOのボタンを押した後、風量を最小にする。


写真14 エアコインの設定

その後、アクセルペダルを10秒以上踏み込んで離すと、エア抜きプロセスが始まる。エア抜きしている間に、外しておいたエンジンルーム下のアンダーパネルを取り付けておこう。

エア抜きが完了したらエンジンをかけて、冷却水が漏れているところがないかどうかチェックする。写真15に修理後のエンジンルームを示す。特に冷却水の漏れはないようだ。


写真15 修理後のエンジンルーム

修理後は10分ほど車を走らせてみたが、特に冷却水漏れは見つからなかった。これで完治だな。

ところで、前回のレポートでエンジンコンディショナーで洗浄した効果だが、低速トルクが太くなって車が軽くなったような気がする。少しは洗浄の効果があったのだろう。

いずれにしても、早めに車が動かせるようになってよかった! 次からはエンジンをかける前に、何度もチェックしよう。



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