2014年7月1日(火)
イグニッションキーの空回り その3 − ステアリングロックハウジングを外す
昨日、不器用なDDはどうしても2本のシェアオフボルトを外すことができなかった。その時に使用した工具を写真1に示す。
写真1 シェアオフボルト外しに使用した工具写真左から、ハンマー、マイナスの貫通ドライバー、タガネである。これで、シェアオフボルトを緩む方向へコツコツと叩いていたら、写真2のようにボルトの頭がボロボロになってしまった。これ以上叩いたら、ボルトの頭の形状が変わりそうである(笑)。
写真2 ボロボロになったボルトの頭このボルトはΦ8mmであり結構太いので、ボルトの頭に2mmのドリルで斜め方向に穴を空けて、そこを手掛かりにして貫通ドライバーで叩いてみることにした。すると意外とアッサリと緩んでくれた。はじめからこうしておけば良かった! 写真3に緩んだボルトを示す。
写真3 緩んだシェアオフボルトボルトが緩んだら、とりあえずボルトはそのままにしておき、他のものを外しておこう。写真4のようにステアリングロックハウジングの下にある小さなボルトを外し、アース線を外す。
写真4 ステアリングロックハウジングの下にあるアースポイント次に、写真5のように、イグニッションスイッチを下から覗くと左右に小さなマイナスネジがあるので、これを緩める。このネジの頭はステアリングロックハウジングの中に陥没しており、その上から赤い塗料のようなものが塗られている。この塗料のようなものは、精密ドライバー等で簡単に取ることができる。左右の両方のネジを緩めてやると、イグニッションスイッチを外すことができる。
写真5 イグニッションスイッチ左右のネジを緩めているところここまでできたら、緩めたシェアオフボルトを取り去って、写真6のようにステアリングシャフト上側にあるプレートを外す。
写真6 プレートを外したところその後、ステアリングシャフトに付いているCリングを外す。これはスナップリングプライヤー等があれば簡単だ。写真7に外したCリングを示す。
写真7 Cリングを外したところこのCリングの前後には、2つのカラーが付いているので、これらも外しておく。手前側のカラーはステアリングホイールを外せばそのまま外れるが、奥側のカラーはCリングを外さないと外れない。写真8に奥側のカラーを示す。
写真8 奥側のカラー
ちなみに、手前側のカラーには方向があるので、外すときに覚えておこう。
ここまで外れたら、写真9のようにステアリングロックハウジングを外すことができる。外れにくいときは、なんかガタガタと左右に捻りながら手前に抜いていけば抜き取ることができるはずだ。
写真9 ステアリングロックハウジングを外したところやっと外れたぜ。ハァハァ・・・。ここまでくればゴールは近い。後は、このハウジングの中から折れたシャフトの残りを取り出して、折れていないシャフトに交換すればいい。
つづく・・・。
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