2011年10月22日(土)

ルームランプのLED化 − いまさらながら

先日、中国のDealExtremeという通販サイトを見ていたら、12Vで動作する電球色のLEDモジュール を見つけた。これは、直径23mmの円形の板に電球色のLEDが6個搭載されていて、12Vで光るものだ。これって、ルームランプに使えるかも? それに1つ2ドルはお買い得か?

そんなわけで、ポチッと押してみることにした。届いたLEDモジュールを写真1に示す。ちなみに、このサイトは注文したから届くまで3週間程度かかる。


写真1 購入したLEDモジュール

これの裏は写真2のようになっていて、ダイオードブリッジと抵抗が付いている。


写真2 LEDモジュールの裏側

ダイオードブリッジが付いているので、端子に極性はなく電球と同じように使える。また、抵抗は100Ωが2つ付いている。ということは、3つのLEDと抵抗が直列になったものが2回路あるということだ。ちなみに、これに12Vを接続してみると、41mAの電流が流れて点灯した。消費電力は約0.5Wだ。

E34後期のルームランプは、メインのランプの他に左右2つのマップランプがある。そのため、今回はメインランプ用に3つのLEDモジュールを、左右のマップランプ用に2つのLEDモジュールを用意した。この他に、写真3に示すE34のルームランプユニットと、写真4に示す0.3mm厚のアルミ板を用意した。


写真3 ルームランプユニット


写真4 アルミ板

アルミ板は近所のダイソーで買ってきたもので、裏に粘着剤が付いている。

さて、準備ができたところで、まずは写真5のようにルームランプモジュールを分解する。


写真5 ルームランプモジュールを分解したところ

さらに、電球を固定するためにある不要な端子を取っておこう。まずは、写真6に示す左のマップランプ用の端子を取り去る。


写真6 マップランプ用電球の端子(左)

この端子をラジオペンチでつまんで、グニグニすると写真7のように取り去ることができる。


写真7 マップランプ用電球の端子(左)を取り去ったところ

同様に、写真8に示す端子を取り去り、写真9のようにする。


写真8 マップランプ用電球の端子(右)


写真9 マップランプ用電球の端子(右)を取り去ったところ

今度は写真10に示すメインランプの端子の処理だ。


写真10 メインランプの端子

これは、写真11のように、邪魔にならないように折り曲げておく。


写真11 メインランプの端子を折り曲げたところ

さて、ここまでできれば、次はアルミ板の加工だ。まずは、写真12に示すように、アルミ板(剥離テープ側)の端から1cmのところに線を描いて、その線に沿って金切ばさみで切断する。このはさみもダイソーで調達したものだ(笑)。


写真12 アルミ板と金切ばさみ

写真13のように、アルミ板を、11cm×1cm、4.5cm×1cm、4.5cm×1cmに切断する。そして、アルコールで粘着剤を剥がしておく。


写真13 切断したアルミ板とアルコール

これで、写真14のように3枚のアルミ板ができたことになる。


写真14 3枚のアルミ板

このアルミ板にLEDモジュールを貼り付けて、それをルームランプユニットに固定しようという魂胆だ。そのため、写真15のように、アルミ板をルームランプユニットに固定できるように折り曲げる。ここは現物に合わせながら慎重に折り曲げよう。


写真15 アルミ板を折り曲げたところ

このアルミ板にLEDモジュールを取り付ければいいのだが、その前に写真16のようにLEDモジュールの基盤の一部にビニールテープを貼って絶縁処理をしておこう。


写真16 ビニールテープを貼ったLEDモジュール(左)

そして、写真17のように、このビニールテープを貼ったLEDモジュールをシリコンシーラントで貼り付ける。


写真17 LEDモジュールを貼り付けているところ

写真18のように、左右のマップランプ用にそれぞれ1つ、メインランプ用に3つのLEDモジュールを貼り付ける。


写真18 LEDモジュールを貼り付けたところ

このシリコンシーラントが固まったところで、写真19のように配線をハンダ付けする。このLEDモジュールには極性がないので、プラス/マイナスを考える必要はない。


写真19 配線をハンダ付けするところ

メインランプ用の3つのLEDモジュールは、並列に接続する。そして、写真20のように、このアルミ板をルームランプユニットにシリコンシーラントで貼り付けて、配線をハンダ付けする。


写真20 LEDモジュールを組み込んだところ(裏)

これを表側から見ると、写真21のようになっている。


写真21 LEDモジュールを組み込んだところ(表)

ここまでできたら、一度試験点灯してみよう。ルームランプユニットのコネクタの1番(茶色)にアース、2番(赤色)に+12Vを接続してスイッチを入れれば、写真22のように発光するはずだ。


写真22 試験点灯しているところ

安いLEDモジュールだから少し暗いかなと思っていたのだが、意外と明るい。電球と遜色ない明るさだ。点灯も確認できたところで、一旦、電源を取り外し、写真23のようにレンズを取り付ける。


写真23 レンズを取り付けたところ

レンズの部分をよく見ると、黄色いLEDが少し見えるが目立つほどではない。この状態で点灯させると、写真24のようにかなり明るく点灯する。これはイイかも?


写真24 レンズを付けて点灯させたところ

さて、LED化したルームランプユニットをDD号に取り付けてみよう。 と、その前に電球のルームランプを点灯させたところを写真25に示す。


写真25 電球のルームランプを点灯させたところ

この写真はリアシート左側に座って撮影したものだ。

このルームランプユニットは、左側を持ち上げる(下げる?)と外すことができる。コネクタを外すためには、サンルーフスイッチのあるパネルも外す必要がある(サンルーフ付の場合)。 LED化したルームランプユニットを取り付けるときは、外す手順と逆だ。

さて、このようにして交換したLEDのルームランプユニットを点灯させたところを写真26に示す。


写真26 LEDルームランプを点灯させたところ

電球のルームランプと比べると少し白っぽい(色温度が高い)が、明るさはほとんど変わらない。

もともとルームランプユニットに入っていた電球は10Wが2つ(マップランプ用)、15Wが一つ(メインランプ用)だから、消費電力は合計35Wだ。一方、LEDモジュールの消費電力は、12V×41mA≒0.5Wなので、ルームランプユニットに入れた5つ分で約2.5Wだ。消費電力が少ないということは発熱が少ないということだ。これはかなりイイかも!?

今回はフロントのルームランプユニットをLED化したが、近いうちに同じ方法でリアインテリアライト(リアルームランプ)もLED化してみよう。



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