2011年8月28日(日)
リアからコツコツ音 − 原因は?
昨日の作業で、リアからゴンゴンと聞こえる音はほぼなくなったのだが、エアコンの風量を最小にしてユックリと静かに走ると、段差等でまだコツコツという音が聞こえてくる。まだ完全には異音が消えていないのだろうか? 聞こえてくるのは、どうやらリアの右側のようだ。
小さな音とはいえ、やはり気になるので、その原因を調べてみることにした。といっても、足回りを目視で確認した限りでは、特におかしいところは見あたらなかった。見えないところとなると、アッパーマウントか?
というわけで、アッパーマウントを点検するために、まず写真1のようにリアシートの座面を外す。
写真1 リアシートの座面を外したところそして、写真2のようにして背もたれとリアトレイを外す。このあたりの作業方法の詳細については、「リアショックの交換 − 再びモンローのリフレックス」を参照してほしい。
写真2 背もたれとリアトレイを外したところすると、写真3のように、リアアッパーマウントの取り付けネジが見える。
写真3 リアアッパーマウントの取り付けネジこの取り付けネジやリアストラットトップのネジを確かめてみたが、きちんと閉まっていて緩んではいない。ということは、原因はここではない・・・? 念のために、もう一度締め直して走行してみたが、小さなコツコツ音は消えていない・・・。ハテ・・・?
最近、足回りで何か触ったところといえば、タイヤの交換ぐらいだ。まぁ、でもタイヤは関係ないだろう・・・。と思いながらも念のために、右リアタイヤをスペアタイヤに交換してみることにした。
スペアタイヤは、もちろん写真4のようにトランクの下に入っている。
写真4 スペアタイヤそういえば、スペアタイヤを取り出すのは初めてだ。もう11年も乗っているのに(笑)。
早速、写真5のように左リア側をジャッキアップしてスペアタイヤに交換してみた。
写真5 スペアタイヤに交換中スペアタイヤに交換して近所をゆっくり走ってみたが、静かに走るとコツコツとした音が聞こえる。やはり、タイヤは関係ないようだ。ハテ・・・・? まぁ、とりあえず、タイヤは元に戻そう。
タイヤを元に戻しているときにスプリングを見てみると、写真6のようにバンプラバーとそのカバーがズレているのが見えた。コイツが原因か!?
写真6 バンプラバーとカバーがずれている写真6ではよく分からないので、もう1枚。
写真7 下にずれているカバー写真7のように、カバーが下にずれている。おそらく、ストラットが縮んだときに、このカバーがどこかに当たってコツコツと音を出していたのだろう。こいつが怪しい。
そんなわけで、写真8のようにズレているカバーを元に戻して、近所をテスト走行してみた。
写真8 カバーを元に戻したところまだ、小さなコツコツ音がする・・・_| ̄|○ ここじゃなかったのか・・・? ハテ・・・?
足回りはもうあまり見るところが残っていないが、ジャッキアップして車体の下側を覗き込んでいると、写真9のように、センターマフラーの吊りゴムが伸びているを発見した。
写真9 マフラーの吊りゴムもしかして、吊りゴムが伸びたせいで、振動時にマフラーがどこかに当たってコツコツと音がしていたのだろうか? そうに違いない!
そんなわけで、上の写真のように車のリア側をスロープで持ち上げて、ジャッキでセンターマフラーを少し持ち上げ、写真10のようにステンレスの針金で縛ってみた。近いうちに吊りゴムを交換しなければならないが、今日のところは針金で応急処置をしておこう。
写真10 新しい吊りゴムの代わりに針金で吊ったところこの状態で近所を少し走ってみたが、まだコツコツと音がする・・・_| ̄|○ ここでもないのか・・・? ハテ・・・?
そろそろチェックするところがなくなってきた。う〜ん・・・。仕方がないので、リアのアーム類等の取り付けナットを一旦緩めて規定のトルクで締め直してみた。その過程で、写真11に示すリアステアリングアーム(ピットマンアーム)の手前側のボルトが少し緩かったような気がした。
写真11 リアステアリングアームの手前側のボルトついでに、アーム類の可動部分少しグリスを付けておいた。
さて、タイヤを取り付けて近所を少し走ってみると、ほとんど音がしなくなった。「ほとんど」と書いたのは、静かに車を走らせると、かすかにコツコツという音が聞こえる程度で、普通に走らせたりエアコンの風量を上げたりすると、まったく聞こえなくなる。まぁ、これでいいだろう。
イマイチ原因はよくわからなかったが、とりあえず異音が収まったので、これでヨシとしよう。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。