2011年8月6日(土)
純正リア ローラーブラインドの取り付け − ともパパさんより
今回も、ともパパさんより純正オプションパーツの取り付けレポートをいただいたので紹介しよう。今回は、リア ローラーブラインドだ。
最近は純正オプションにハマっているともパパです。今回はリヤウインドウのローラーブラインドを取り付けてみましたのでレポート致します。
某コミュニケーションサイトでローラーブラインドの話題になり、「欲しい!」と言ったところ、最近E34 535に返り咲きされたmedama1goさんがお譲り下さるという事になり、「2011年 湾岸長島オフ」で頂きました。こんな希少な物をありがとうございました!
まずは関連部品の手配です。このローラーブラインドは手動式で、天井に引っ掛けるためのフックが存在します。フックをディーラーに発注しました。やっぱり本国オーダーです。
続いて、リヤのパーセルシェルフの入手です。先日、勢いで購入した部品取り車(530)から取り外しました。
なかなか良い焼け具合です。
浮きは少ないですが、日焼けが酷いので表皮を引っ剥がします。
お決まりのボロボロスポンジとの格闘です。ワイヤーブラシで削り落とし、「しつこい油汚れもスッキリ落とす」という文句を信じてジョイで水洗いしました。
変な模様が残りまし たが、大まかに平らになりました。
このパーセルシェルフですが、厚紙とFRPの混合のような変な材質で手がチクチクします。日陰干しで乾燥させた後、ローラーブラインドを取り付けるための穴の位置を決めます。裏にガイドがあると思ったんですが、何もありません。
付いている実車も近くにありませんし、ネットで画像を探しても出ていません。途方に暮れていたところ、パーセルシェルフ下の遮音材にローラーブラインドの逃げがあるのを発見しました。大体この辺に穴を空ければ大丈夫という事で、マジックで印を付けます。
ローラーブラインド本体は筒状で「Ω」型の断面をしており、切り欠き部を押し縮めした状態でパーセルシェルフの穴を潜 らせ、再び「Ω」に戻ろうとする力で固定されます。
縮めた時に引っかかり部分が穴を潜る事が出来て、なおかつ「Ω」に戻った時にブカブカにならないような穴の幅は現物測定で2.2mmでした。
カッターで切り込みを入れますが、FRPがうまく切れません。ノコギリでザクザク切ります。細かいガラス繊維が飛び散りますので、防塵マスクを着用したほうが良さそうです。もちろんしてません(笑)。
穴を空けるとパーセルシェルフの強度が一気に下がりました(汗)
ここで表皮の入手です。
日焼けしていない場所を見ると、元々の色は限りなく黒に近いグレーだったようです。サンプルとして剥がした布の切れ端を持って買い物に行ったんですが、これが思いの他難航しました。市内にある衣料店や手芸店を回っても、パーセルシェルフの形に追従して くれるような伸びる布がありません。最後に行った呉服屋さんで、「これはニット繊維ですね」と言われました。しかしニット繊維を扱っている店が近所には無く、1時間程離れた場所にある大型の手芸専門店でようやく入手できました。せっかくなので黒を三種類購入してみました。
@黒いチンチラのような材質で、一方向に伸びます。
A裏が少し透ける薄い材質で僅かに伸びます。ツルツルしているのでホコリの付着が無さそうです。
B適度な厚さがあり、一方向に伸びます。元の材質に一番近い感じです。
無難な所でBを使ってみました。
デコボコせず、均等に接着出来るようにスプレー糊を用意しました。
それから、 以前にboven7さんが内張り修理で発案された「布団圧縮袋法」で圧着することにしました。布団圧縮袋にパーセルシェルフが入る事を確認します。
準備が出来たら貼り付け開始です。このスプレー糊ですが、すぐに乾くので布貼りも慌しくて写真を撮っている隙さえありませんでした。
一通り接着出来たら、布団圧縮袋に入れて真空パックにします。複雑な凹凸にも、きちんと追従しています。
暫く圧着したら布団圧縮袋から取り出して、折り返した裏を接着したりスピーカー用の穴を空けたりと細部の処理をします。
接着剤が乾いたら、ローラーブラインドやスピーカーグリル、シートベルトのキャッチを取り付けます。
ともパパ号のパーセルシェルフです。こっちの方が浮き浮きですね。
ローラーブラインド付きの物に交換します。色合いも落ち着きがあって良い感じです。リヤガラスへの映りこみもありません。
ここでタイミング良くディーラーからフック入荷の連絡が入りました。物を見ると複雑に捻れた形で、左右があります。こんなんで1個980円もします。
フックに付いている2つの板バネが入る穴がルーフにあります。
ピッタリはまりました。複雑な捻れがイイ仕事してます。ローラーブラインドに対して、ちゃんと並行になってます。
早速引っ掛けてみました。後方視界も悪くなく、日差しは しっかりシャットアウトしています。これはイイですね〜。
後日、とある駐車場でE34の装着車に遭遇したんですが、取り付けた場所が本来よりも後方だった事が分かりました。本来は前方の段差に半分掛かるような位置になるみたいで加工が難しそうです。
また、ローラーブラインドの両端にも本来は縁取りのプラスチック部品が存在するみたいです。この部品は段差の山型にフィットするようになっているので、今回の場合は無いほうが都合が良さそうです。まあ、両端の処理も今のままで気にならないので良しとします。
実際よりも後方に設置してしまったので、フックに引っ掛ける際にはローラーブラインドを限界まで引っ張り出さなければなりませんが、大 丈夫な範囲だと思います。
また、製品のクオリティが高いので常に出しておきたくなりますが、ローラーブラインドのリターンスプリングのテンションが必要以上に強いので、パーセルシェルフのみであのテンションを常に支えるのは少々不安です。長期間の連続使用では、構造上パーセルシェルフの変形の恐れがあります。ローラーブラインド付きのパーセルシェルフには補強が入っているのかは不明です。
ローラーブラインドも想像以上に満足度の高い装備でした。貴重な部品を快くお譲り下さったmedama1号さんにこの場をお借りしてお礼申し上げます。
今回も純正パーツの取り付けレポートだ。E34のローラーブラインドって、確か電動のヤツもあったような・・・? いつか電動に付け替えるのだろうか!?
末尾ではあるが、面白いレポートをいただいた ともパパさんに感謝する。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。