2009年5月20日(水)

E39 ヘッドライト表面の曇りの除去 − 555さんより

今回はE39にお乗りの555さんより、E39のヘッドライト表面の曇り除去のレポートをいただいたので紹介しよう。


【はじめに】

私の愛車はフロント周りの劣化が激しく、フロントガラスモールはボロボロに、ボンネットエンブレムまで外周黒色部分が剥がれたので、どちらも新品交換しました。日当たりが良すぎるのか(家は日当たりが悪いのに)、ヘッドライトも透明プラスチックが透明ではなくなってしまいました。

プラスチックカバーの表面コーティングが変色し、上部はコーティングがまばらに剥げて酷い状態になってしまったので、ヘッドライトを磨くことにしました。


なんだかな〜のヘッドライト

ポリシャーがあるので最初からコンパウンドで削れば楽だと思うのですが、極端に粗いコンパウンドを使ったことがないので、どのくらいのコンパウンドを選べばよいかが分からず、今回は安価な耐水紙ヤスリを使って古いコーティングを削りました。

 

【使用したもの】

マスキングテープ・耐水紙ヤスリ4種(#600・#800・#1000・#1500)仕上げ用コンパウンド3種・プラスチィッククリーナー・コーティング剤・ポリシャー

 

【マスキング】

ヘッドライトを外して磨けばマスキングは不要ですが、力が入れ易いように車体に取付けたままで磨くことにしたので、ヘッドライト周囲をマスキングしました。

・・・そのままで分解できるので、ヘッドライトの上部シールゴムだけ外しました。


マスキング

 

【古いコーティングの除去】


用意した耐水紙ヤスリ各1枚

細かい耐水紙ヤスリから順に擦って試したところ、粗い#600でないと古いコーティングの除去が大変だと思い、#600で擦ることにしました。

勇気をだして#600の耐水紙ヤスリで透明レンズカバーをおもいっきり擦ちゃいます。ひたすら擦って擦って約15分擦りまくります。ライトの表面が真っ白になります。

「縦に擦ったら横に擦る」を繰り返します。研磨は円を描く様に擦ってはいけないらしい。耐水紙ヤスリを水で濡らしながら擦れば発熱しないし、ヤスリを水で流すことで目詰まりも取れます。


#600で擦った状態


拡大

続いて、#800・#1000・#1500の順に各5分位づつ縦横に擦ります。

・・・片側のヘッドライトにつき計30分ほど耐水紙ヤスリで擦ります。#1500が終了した段階で、ほんの僅かですが透明になってきます。


#1500で擦った状態

 

【仕上げの磨き】

コンパウンドとプラスチッククリーナーは99工房を使用しました。


使用したコンパウンド3種・プラスチッククリーナーとポリシャー

細目・中細・極細の順にコンパウンドで磨きます。

・・・細目で磨いた時に、まだレンズカバーに曇り(コーティング)があれば、その周辺だけ#600の耐水紙ヤスリから#1500まで順にやり直します。


細目で磨いた時に残っていた曇り


#600からやり直した状態

プラスチッククリーナーで磨きます。

・・・全工程、ポリシャーがなくてもスポンジ&ウエスによる手仕上げでOKと思います。

 

【コーティング】

透明樹脂パーツ用の透明復活剤兼コーティング剤を塗ります。ソフト99のナノハードクリアーを使用しました。コーティング剤(8ml)とスポンジ2個と手袋がついて1250円でした。


コーティング剤の梱包


梱包の中身

塗布1分後に柔らかいウエスで拭き取ります。表面硬化時間は24時間、この間は走行しないほうが良いかも。完全硬化は3〜4日、この間は洗車や高速走行等しないほうが良いかも。

 

【最終状態】


磨き前後の比較


拡大

ライトを点灯しているわけではないのに、ザラつきがないと反射して光るんですね〜!


全景

 

【おわりに】

この透明度とコーティング、何ヶ月維持できるのか? 翌日朝から腕が筋肉痛、その次の日も筋肉痛。毎回プラスチッククリーナーとコーティング剤塗布だけですめばよいのですが・・・。

因みに一般料金は:

・・・アッシー交換するなら取付けキット付き(コネクターの変換部品?)のイカリングタイプにしたほうが見た目も良くて安いようです。ただし、一体式なので光軸調整ロッドが折れたら交換が大変!

 

【おまけ】

純正は真っ黒いフロントグリル。約8年前に「M5と540はメッキじゃん」と気が付き、ホームセンターで売っている住宅補修用?のアルミテープを持っていたので、5mm幅に切って縦格子1本づつに貼り付けました。

アルミテープは手でも切れるのに、貼り付けると丈夫で耐久性・接着性に優れています。フロントグリルをブラシで洗車しても8年間剥がれていません(最近やや色あせ有り)。

ディーラーに停まっていた540と比べると側面も1mm程輝いている部分がある分、こっちのほうがいいんじゃな〜いと自己満足。


アルミテープ


フロントグリル


あんなに曇っていたヘッドライト前の樹脂レンズが、新品同様に綺麗になるとは! ヘッドライトの曇りは、いかにも「旧い車」という印象を与えてしまうので、皆さんも磨いてみてはどうだろう。

末尾ではあるが、いつも有用なレポートをいただいく555さんに感謝する。



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