2008年6月10日(火)
E32 スイッチ類照明のLED化 − あるぴな小僧さんより
常連のあるぴな小僧さんよりスイッチ類のLED化のレポートをいただいたので紹介しよう。
【はじめに】
今回は車内にある多々あるスイッチの照明をLED化したのでレポートする。DDさんや貧乏若造さん、そしてミッチョさんのレポートを参考にしつつ、新しいものにもチャレンジしてみた。
【スイッチ照明のLED化】
今回LED化するスイッチ類である。
車内のスイッチ類まず、ノーマル(LED化前)の点灯状態を見てみる。
パワーウインドスイッチ
オートマモードスイッチ
サンルーフスイッチ
シートランバーサポートスイッチ
ハザードスイッチ(紫色に写っているが実際は赤色)
ライトスイッチさて、ここでクイズです。実は上のライトスイッチの画像に嘘があります。さてそれはどこでしょうか? 答えは最後。
リアパワーウインドスイッチとシートメモリースイッチは球切れのため点灯しなかったので画像は撮ってない。
【分解編】
各スイッチを分解する。分解方法については簡単なのとすでにレポートされているので省略する。パワーウインドスイッチは元からオレンジLEDになっている。
パワーウインドスイッチ
リアパワーウインドスイッチ
オートマモード・サンルーフスイッチサンルーフスイッチを分解してわかったが、球のオレンジ色が剥げている。
オレンジの剥げた球
シートランバーサポートスイッチ
ハザードスイッチシートメモリースイッチは内部に基盤があり、ケースを一部溶かして固定されているのでそれを外す。
シートメモリースイッチ(基盤固定部)
シートメモリースイッチ(基盤取り外し)全てのスイッチの分解が終わり、それぞれの球を取り外した。
パワーウインドスイッチはLEDであるが、他のものと色合いを合わすため取り替えることにした。このLED化では電圧変動に強い定電流ダイオードを使うことにした。
【いきなり作業後編】
今回使うLEDを比較のため点灯してみた。パワーウインドスイッチのLEDとの比較。
φ3オレンジLED(拡散キャップつき)である。かなり明るい。
ここでいきなり各スイッチの取り替え後の状態である。
皆さんのレポートにもある通り、かなり細かな作業で集中しているため画像が撮れなかった(笑)。
パワーウインドスイッチ
パワーウインドスイッチ(アップ)
リアパワーウインドスイッチ
リアパワーウインドスイッチ(アップ)
オートマモードスイッチ
サンルーフスイッチ
オートマモード・サンルーフスイッチ(アップ)
オートマモード・サンルーフスイッチ(アップ)
シートランバーサポートスイッチ
シートランバーサポートスイッチ(アップ)
シートランバーサポートスイッチカバー(干渉部分の切り取り)ハザードスイッチにはスモール時とハザード時の2系統の照明回路があり、ノーマルではスモール側に抵抗が入っている。定電流ダイオードに変えるので、スモール時は10mAでハザード時は20mA流れるようにダイオードを取り付けた。
ハザードスイッチ
ハザードスイッチ(アップ)
照明カバー(干渉部分の切り取り)
シートメモリースイッチ
シートメモリースイッチ(アップ) LEDはスペースの関係で斜めに付けてある。LED用のダイオードは基盤裏のパターンを切って取り付けた。
シートメモリースイッチ(基盤裏のダイオード)元の固定部はニッパーで取ってしまったのでプラリペアで固定した。
シートメモリースイッチ(基盤の固定)
【ライトスイッチ作業編】
ライトスイッチについてはレポートがないので順を追ってレポートする。
ライトスイッチ(ちなみにフォグランプスイッチは前面パネルと端子数以外全て一緒である。)
ライトスイッチ(横)このスイッチにはピンが付いていて先端がカシメてある。
カシメ部分をニッパーで少しずつ起こしていく。
カシメがおきたら裏側から引き抜く。
分解後の部品類
これで球にアクセスできる。
カバーとの位置関係ここでスイッチ照明の仕組みを解説しよう。
各ポジションで照明が点いているが光源は一つである。光源の前にオレンジの板が設置してありそこを通る光は光源の電球色より濃いオレンジ色になる構造だ。光源は動かずにオレンジの板が動くのである。
つまり、今あるポジションだけが電球により光るのである(例えばスモールのときはスモールの部分の絵が明るく光る)。
分解するまで色の違いには気が付かなかった(笑)。皆さん知ってました?
明暗比較:上明、下暗
オフ
スモール(フォグ)
ロービーム(フォグ・バックフォグ)ここでも取り替え後の状態である。
ライトスイッチ
ライトスイッチ(アップ)これで全てのスイッチのLED化の完了である。
全てのスイッチ
【完成後の点灯試験編】
完成後のスイッチカバー取り付け前の点灯試験
大変明るいし、綺麗なオレンジ色である。
各スイッチのカバーを元通りに組み立ててもう一度点灯試験。
パワーウインドスイッチ
リアパワーウインドスイッチ
オートマモードスイッチ
サンルーフスイッチオートマモード・サンルーフスイッチの両サイドが明るすぎることが判明。そこでLEDの取替えを行った。分解編でパワーウインドスイッチより外したLEDを使うことにした。
LED取り替え後
オートマモードスイッチ(ちょうどいい明るさになった)
サンルーフスイッチ(ちょうどいい明るさになった)
シートランバーサポートスイッチ
ハザードスイッチ(写りが悪いが目視ではちゃんと光っている)
シートメモリースイッチライトスイッチの点灯試験であるが、点灯状態も合わせて解説する。
ライトスイッチ
フォグライトスイッチノーマルでは色に違いがあったがLEDに変えて明るさの違いに変更になった。わずかではあるが明るさが違うのが分かるだろう。前面のパネルが汚れてしまえばわからなくなるようだ。分解したときもパネルがかなり汚れていた。
LED化により、ノーマルの時と比べて綺麗なアンバーになったと思う。省電力化にかなり貢献したと考える。中には電球の熱でプラスチックが溶けかけているものもあり、安全面からも最良だと思われる。
残るは、メーター周りとエアコンコントロールパネルになった。そのうちLED化を検討していきたい。
クイズの答え: ライトオフの状態で照明がついている、つまりオフの画像はあり得ないのである。
ここまでLED化するとは!! E34のスイッチ類も基本的には同じ構造なので参考になるだろう。
末尾ではあるが、面白いレポートをいただいたあるぴな小僧さんに感謝する。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。