2007年11月19日(月)
ドアハンドルにLED照明 − 取り付け編
さて、「ドアハンドルにLED照明 − 回路製作編」で製作した回路と防水処理したLEDを車体に取り付けてみよう。
実は、今回の取り付け作業の最難関は、ドアまで配線を通すことである。以前、ドアミラーのE46クーペのものと交換したときに、フロントドアまで配線を通したのだが、これが非常に苦労した。言い換えれば、ドアまで配線を通すことができれば、LEDの取り付けは簡単な作業である。
フロントドアについては、ドアミラーを交換したときについでに余分な配線を2本通したおいた。この配線を使えば、フロントドアまで配線を別に通す必要はない。
一方、リアドアまでは配線を通していないので、今回の取り付けの際に配線を通さなければならない。まずは、この作業からだ。写真1のリアドアの内張を外す。
写真1 リアドアの内張内張の外し方については「ドア内張りの外し方 − リアドア編」を参照して欲しい。内張が外れたところを写真2に示す。
写真2 内張が外れたところ一方、車体側のBピラー下側の内張も外す。フロント・リアのウェザーストリップを外し、スカッフプレートを外せば、写真3のようにBピラー下側の内張を外すことができる。
写真3 Bピラー下側の内張を外したところここからリアドアまで配線が通してあるチューブ状の配線カバーがあるので、そこに配線を追加して通せばいい。Bピラー下側には、写真4のようなコネクタがある。
写真4 ドアへの配線のコネクタまずは、「ドアミラーの電動ガルウィング化 その6 − リベンジ1」と同じようにリアドアへの配線カバーを外す。写真5に配線カバーを外したところを示す。
写真5 配線カバーを外したところフロントドアの時にはコネクタを外したのだが、リアドアの場合はスペースが小さくてコネクタを外すことができない。そこで、コネクタは外さずに、このまま配線を通すことにする。
実際には写真6の赤線のように配線を通すのだが、まずドア側から針金を入れて配線カバーを外したところまで針金を出し、次にBピラーの方へ出す。そして、針金に配線を繋げて針金を引っ張り出せば配線を通すことができる。
写真6 配線の通し方文字で書くと簡単だが、この作業は苦労した。コツとしては、
- 配線カバーの内側に潤滑剤をスプレーしておくこと
- 針金は細目のものを二つ折りにして、折ったところを先にして通すこと
- ドア側から手を入れるとき、パワーウィンドウのギアに付いているグリスが腕に付いてしまうので、汚れてもいい格好をしておくこと(あるいは腕カバーをしておくこと)
根気よくチャレンジすれば、何とか配線を通すことができるだろう。
さて、配線がドアまで通ったら、用意したLED照明を取り付けよう。まずは、車外側のドアハンドルから取り付ける。
写真7のようにドアハンドルを引き出し、ドリルで配線と同じ太さの穴を空ける。プラスチックなので簡単に穴が空くはずだ。
写真7 ドリルで穴を空けているところドリルで穴を空けるときには、マスキングテープで養生しておこう。写真8に穴を空けたところを示す。
写真8 穴を空けたところ写真9に示すように、この穴からLEDに接続した配線を通す。
写真9 配線を通したところそして、LEDの裏に超強力両面テープを貼って、ドアハンドルの裏側に貼り付ければいい。写真10にLED照明を貼り付けたところを示す。
写真10 LED照明を貼り付けたところもちろん、両面テープを貼り付ける前には貼り付ける場所を脱脂しておこう。この作業をフロントドア、リアドアともに行う。
一方、車内側のドアハンドルも同様に、まず、写真11のようにドリルで穴を空ける。
写真11 ドリルで穴を空けたところここにも同様にLED照明を両面テープで貼り付ける。LED照明を貼り付けたところを写真12に示す。
写真12 LED照明を貼り付けたところここまでれきれば、後はドアの内側に配線を通す。配線の通し方は写真13の通り。
写真13 配線の通し方写真13で青線は車内側のLED照明、赤線は車外側のLED照明用の配線だ。車内側のLED照明の配線には、写真14のようなコネクタを使っている。
写真14 車内側のLED照明の配線用のコネクタこれは、ドア内張を外したときに、LED照明の配線を外すためのコネクタだ。
ここまでできれば、最後に、「ドアハンドルにLED照明 − 回路製作編」で製作した回路を取り付ければいい。なお、車外側のLED照明は製作した回路で制御するが、車内側のLED照明は、内装照明の配線に接続した。これで完成である。
さて、夜になってリモコンで解錠してみると、写真15のように車外側のドアハンドルがボーッと光る。なんかカッコイイ!(かな?)
写真15 光るドアハンドル写真ではよくわからないと思うので、動画を用意した。 こちら(AVI形式、190KB)。
ドアを解錠すると同時に黄色いルームランプが点灯する。その1秒後にドアハンドル照明がポワンと点灯して、そのまま10秒間点灯し、その後ポワ〜ッと消灯するのがわかるだろう。
一方、車内側のドアハンドル照明はスモールランプ連動で、写真16のように点灯する。
写真16 車内側のドアハンドルう〜ん、これはちょっと明るすぎたかなぁ・・・。もうちょっと暗くても良かったようだ。
いかがだろうか? 車体からドアへ配線を通すことさえできれば、意外と簡単に作業できる。光り物好きの人は是非チャレンジして欲しい。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。