2007年6月17日(日)

フロントスピーカーの3way化(前編) − 岩本支部長さんより

今回は岩本支部長さんよりフロントスピーカーの3way化のレポートをいただいた。驚きのレポートである!


E34のフロントスピーカーはキックパネルに付いている。4年程前にインナーバッフルを自作して埋め込みしたが、音はあまりよくなりません。

デットニングは面倒なので、箱を埋め込んでしまえ!と、ハードオフにてソニーのミニコン用のサテライトスピーカーを1500円でゲット。

そのスピーカーボックスにフロントスピーカー付けて足元で鳴らすと音がすごく良くなりました。

この箱ごと装着しようとしたけど、そのままでは入らない。奥行きもだし上下も厳しい。上下は車体の鉄板を1cm切断すれば入るけど奥行きムリ。

ならばドアに付けちゃえ! どうせならかっこよくフロント3wayにしよう! と思ったのが昨年の10月の事です(こんなに長くかかるとは・・・)。

いままでリアトレイに付いていたJBLの600GTiをミッドバスにして、今回スピーカーエッジが破れてしまった10年選手のナカミチは引退。

ハイとミッド用にフォーカル130 A1を新調。2.2諭吉。

1. ドアの内張りをはずし、内張りを大胆にカット。

2. その穴に合わせてホームセンターで買ったプラシート(安い! ベニアサイズで500円位)で原寸大のモデルを作る。

3. そのプラシートで型取して、MDFという合板を切る。MDFは0.3諭吉。

ちなみにMDFとは木材の繊維あるいは小片に合成樹脂や接着剤を加えてボード状に圧熱成形したもの。パーチクルボードより目が細かい。安くて加工しやすく、コンパネのような合板より構造上、音がびびりにくい。接着にはホルムアルデヒドが使われているようで、切断した時に出る細かな木くず等は吸い込まないように、マスクをするのがベター。

4. MDFを接着

5. ミッドバスはドアパネル内をエンクロージャーにするためドアパネルをカット。

6. 穴や段差をパテで埋め、サンダーで削り滑らかにする。

7. 仮固定と視聴

ここで問題発生!

どんなにデットニングしてもミッドローはドアパネル内をエンクロージャーとしている為、100Hz以下の音はドア内部のガラスを支持する枠等がびびってしまい不快。

構造上、E34のフロントドアガラスは3次曲面の為、ガラス降下の再、室内手前側に張り出してきて完全なデットニングが出来ない。

ミッドの取り付け角度をスラントさせて顔面に向けている為、音質は良いが音場が狭い。口径10cm以下のミッドであればこれで良いらしいが、13cmくらいになると音圧が高く、直接音だけが耳に届き、まるでヘッドフォン装着時のような狭い音場感。

まことに残念ながら初号機は破棄決定。

(1)スピーカーボックスを作り直して、ミッドバスもボックス構造にする。
(2)ミッドはあまり顔に向けてスラントさせない。

この2点を念頭において、またまた原寸大の模型を作成。今回は100均でホットガンとボンドをゲットした為、作成が楽。

直線部分はなるべく自分のジグソーを使わず、ホームセンターのパネルソーで切断してもらう。ワンカット20円。

スピーカーボックスを作るのだから、ちょっとの曲がりでも音漏れしてしまうし、その漏れを修正する為にパテも余計にかかってしまいます。

ワンカット20円は安いです。今回はボックス自体の厚みである50mmや30mm、後に曲面になる部分を構成する10mmと切断してもらいました。

円の部分は電動ドリルに自在錐(0.4諭吉)を付けてカット。正確な円が切り出せて非常に便利。

パテ盛、削りを3回程繰り返す。

ドアの中にステンレスのステーを縦に2本固定して、そのステーにボックスを裏からネジで固定。

ステーの固定にはタッピングを使うのだけど、裏に手が入らないのでスピードナットを使う。当然スピードナットを入れる穴が必要となり、ジグソーでバリバリとカット。

G17ボンドをシンナーで希釈したものでビニールレザー(1m1200円×2m)を張る。

以下後編に続く。


う〜ん。ここまでやるとは・・・!? 後編が待ち遠しい。

末尾ではあるが、面白いレポートをいただいた岩本支部長さんに感謝する。



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