2006年10月10日(火)
点火系のリフレッシュ − medama1goさんより
今回は、久しぶりの登場、medama1goさんより535の点火系リフレッシュのメンテレポートをいただいたので紹介しよう。
どうも、medama1goです。4月に購入した部品、購入後すぐに交換したのですが、その後なんやかんやとありまして、やっとレポートを作りました。
さて、私の535ですが、冬場になり気温が下がると、アイドリングにばらつきが生じたり、信号などで停車した後、スタートするときに息つきを生じたりしていました。そこで、前回ヘッドOH時にそのままにしていた、点火系のリフレッシュをすることにしました。
まず、エアフロまでのインテーク1式と冷却ファン、ファンシュラウドを外します。
外した後は、ラジエターコアを傷つけないように、ダンボールなどで養生しておきましょう。
デスビキャップのカバーを外し、
プラグコードとセンターコードの接続を外します。
矢印の3本のボルトを外し、デスビキャップを外します。
デスビキャップの新旧比較、当然右が新品です。古いほうはずいぶんと煤けて、電極も消耗していました。
次はデスビローター。ヘックスレンチでこれまた3本のネジを緩めます。このネジはちょっと固いかも知れません。
これまた新旧比較。右の古いほうは...汚い!!
新しいローターとキャップを、無理のない方向に取り付けます。もっとも、違う向きには絶対に付きませんが。
次はプラグコード。No.6コードから伸びるセンサーのコネクターを外し、知恵の輪のようにしてケーブルをフリーにします。
後は、各プラグと点火コイルからコードを引き抜き、ヘッドカバーに固定している2個のナットを外せば、アッセンブリーごと外れてきます。
プラグコードが外れたところで、点火コイルを交換します。M20、M30エンジンの点火系はデスビ式なので、点火コイルは1個だけ。
まず接続を外すために、上面のカバーを外します。ついでにこのプラスチックのカバーも外しておきましょう。後が楽です。
コイル上面の2つのケーブルを外したら、非常に狭いのですがストラットタワーに固定しているナットを外し、点火コイルを外します。
外したコイルの比較。えらく煤けた旧コイル。いくらか形状変更があるようです。
上から見てみます。鉄心の入り方が変わったのでしょうか?全体の形状と端子には変更はなさそうです。
元どおりに新しいコイルをつけます。やっぱり新品はイイ!
プラグコードが外れているうちに、プラグを交換します。どうでもいいですが、6番シリンダーは本当にやりづらい!
外れたプラグ。今まで55000km、ご苦労さん!!
焼け具合は...こんなもん!?赤茶けたキツネ色でした。
新しい4極プラグのネジ部にコパスリップを少量付け、取り付けへ。写真は4本しか写っていませんが、当然6本全部交換です。
まずはハンドルをつけずに手で軽くねじ込み...
本締め。
某整備士さんによると、DIYで交換したプラグの多くは締め付け不足だそうです。といって、バカ締めするとヘッド側がイカレますので、ここはしっかりトルク管理したいですね。ということで、本締めはトルクレンチで。締め付けトルクは30Nm。
プラグを付けたら、後はプラグコードをヘッドカバーへ付け、センサーコネクターを元通りにつけます。
なお、コネクターについているロック用の針金ですが、取り付ける前にコネクターへ付けておくと、
コネクターを差し込むだけでカチッとロックされます。これは、同様に針金でロックされているコネクター、すべてに共通です。デスビとプラグコードの接続ですが、デスビはここにナンバリングしてあります。
プラグコード側はここにナンバリング。但し、旧いプラグコードには、コードそのものにナンバリングしてありましたので、物によってナンバリングの方法は違うと思います。
ナンバリングがない場合は... ケースのカバーを外してケーブルを追っかけましょう。間違えるとエンジンが掛かりません。
きれいにカバーが付くようにコードを収め、
プラグと点火コイルを接続します。
後は、インテーク1式と、冷却ファン、ファンシュラウドを戻して完了。
ついでに、こんなものも交換しました。左が旧いもの。
これはヘッドカバーからインテークブーツへつながるブローバイ処理用のパイプ。
これ、最初はプラスチックのパイプだとばかり思っていたのですが、新品を注文してビックリ、なんとゴム製のホースだったのです。どうやら、エンジンの熱とブローバイのオイルなどで劣化し、カチカチに硬化したようです。写真では分かりにくいですが、旧いものはホースクランプの所はちぎれ、成型の合わせ目も割れていました。
作業上で気を使うところは、主にプラグの締め付け時と、デスビへのプラグコードの接続時です。特にプラグコードは挿し間違えると、エンジンがかかりませんので、よく確認して接続してください。まぁ、間違えたからといってエンジンが壊れたりはしませんが。
さて、交換した成果ですが...すでに寒い冬は過ぎ去ってしまい、問題にしていた部分のチェックはできませんでした。ただ、以前から気になっていた部分のリフレッシュができたことで、気分的にスッキリしたのが最大の効果かもしれません!?
点火系のリフレッシュもいいものだなぁ・・・・。でも、DD号(525)は高価なイグニッションコイルが6本もあるので、おいそれとは手が出せない(苦笑)。
末尾ではあるが、いつも有用なレポートをいただくmedama1goさんに感謝する。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。