2006年9月26日(火)

光るエンブレムの製作 − ナンチャッテ!

最近、boven7さんのサイトMr.Kのブログで光るエンブレムの製作レポートが掲載されている。ちょっと面白そうだが、かなり難易度が高かそうなのでDDは参戦(?)をためらっていた。

しかし、見ているだけでは面白くないので、チョットだけ参戦してみることにした。「チョットだけって何だよ!?」っていうツッコミは無しの方向で・・・(笑)。

まず、用意したのは写真1のような100円均一ショップで売っている虫眼鏡である。価格はもちろん105円(税込み)。この時点で賢明な読者の方には「チョットだけ」の意味が理解いただけると思う(笑)。この虫眼鏡は倍率約2倍、ガラス製レンズでその直径は75mmである。


写真1 用意した虫眼鏡

レンズを外すために、写真2のようにマイナスドライバーで虫眼鏡を分解する。


写真2 虫眼鏡を分解しているところ

すると、あっさり写真3のように分解できた。さすがは100円均一ショップの虫眼鏡だ。


写真3 分解した虫眼鏡

次に、エンブレムの模様(デザイン?)を作成するため、表面が光沢のラベル用紙(裏がシールになってりヤツ)にこのPDFファイルを印刷する。PDFファイルでは6つのエンブレムがあるが、そのうちの一つをおおまかに切り取ったものを写真4に示す。


写真4 印刷したエンブレムデザイン

なんかチョット違うような気もするが、そこはまぁご愛嬌ということで・・・(笑)。これを写真5のようにしてハサミで正確に切り取る。


写真5 エンブレムを切り抜いているところ

切り抜いたエンブレムを虫眼鏡のガラスレンズに貼り付けるのだが、ガラスレンズ表面は凸面なので、そのまま平面のエンブレムを貼り付けることはできない。そこで、写真6のようにエンブレムに切り込みを入れる。


写真6 エンブレムに切り込みを入れているところ

切り込みは、エンブレムの下側から中心まで入れ、一番下側では1mmぐらいの隙間ができるように細い三角形に切り取る。切り込みを入れたエンブレムを写真7に示す。


写真7 切り込みを入れたエンブレム

エンブレムのシール台紙を剥がしてガラスレンズに貼り付けると、写真8のようにピッタリと凸面に貼り付けられる。


写真8 エンブレムシールを貼り付けたところ

斜め横から見ると写真9のようにうまく貼り付いているのがわかるだろう。PDFファイルを印刷すると6個のエンブレムデザインが印刷できるので、うまく貼り付けられなかった場合は何度か貼り直してみればいい。


写真9 エンブレムを斜め横から見たところ

これでエンブレムのデザインはなんとかなった(笑)。

さて、次は「光る」ってところだ。光るエンブレムをちゃんと製作している皆さんはEL板やCCFL管を用意しているようだが、ここはシンプルに白色LEDでチャレンジしてみよう。用意した白色LEDと抵抗を写真10に示す。


写真10 用意した白色LEDと抵抗

白色LEDは大きさが4×5×2mmで光量は1000mcdのものである。また、抵抗は510Ω 1/8Wのものだ。

白色LEDを8個、抵抗を4本使って、写真11のような円形の回路を製作する。


写真11 製作した回路

これは、1本の抵抗につき白色LEDを2本直列に配線してある。これに+12V線とアース線を接続したところを写真12に示す。


写真12 +12V線とアース線を接続したところ

この回路に9Vの乾電池を接続して点灯させてみたところを写真13に示す。


写真13 点灯させてみたところ

暗いところでは、写真14のように光る。いい感じだ。


写真14 暗いところで点灯させたところ

この回路は白色LEDを円の内側に向けて配置しているところがミソである。この上に上記で作成したガラスレンズのエンブレムを乗せてみると、写真15のように中心部分まで綺麗に光っているのがわかるだろう。


写真15 エンブレムを乗せてみたところ

製作したLEDの回路をエンブレムの裏側に固定する方法だが、ここはやはりセロテープでペタペタと貼り付けるのがいいだろう。写真16にLED回路をエンブレムの裏に貼り付けたところを示す。


写真16 LED回路を貼り付けたところ

セロテープで貼り付けているところが我ながらやる気の無さを感じてしまうのだが・・・。いや、そんなことはない! やる気は目一杯あるんだが・・・・(嘘)。

セロテープが回路全体を覆うように貼れたら、その上にアルミテープを貼り付ける。アルミテープも100円均一ショップで買えるだろう。写真17にアルミテープを貼ったところを示す。


写真17 アルミテープを貼ったところ

アルミテープはLEDの光がエンブレムの裏側へ逃げないようにするためである。これで基本的なところは完成である。写真18にエンブレム表側を示す。


写真18 エンブレムの表側

暗いところで点灯させてみると写真19のようにうまく光っている。


写真19 暗いところで光らせたところ

なんか光にムラがあるって!? 気にしない、気にしない・・・(笑)。

ここまでできれば、後は枠を付けてみよう。用意するのは写真20に示すような分解した虫眼鏡の枠である。


写真20 虫眼鏡の枠

この枠の取っ手の部分を写真21のようにノコギリで切断する。


写真21 枠の取っ手を切断しているところ

枠はプラスチックなので、写真22のように簡単に切断することができる。


写真22 枠の取っ手を切断したところ

そして、切断面を写真23のように120番のサンドペーパーで綺麗に均す。


写真23 切断面を均しているところ

このままでは、枠の高さが少し高いので、写真24のようにしてサンドペーパーで枠の高さを削っていく。


写真24 枠の高さを削っているところ

その後、写真25のようにエンブレムレンズを固定する部分の外側にRを付けるように削る。


写真25 Rを付けるように削っているところ

最後に、600番のサンドペーパーで仕上げればできあがりである。こうしてできあがった枠を写真26に示す。


写真26 削った枠

次に用意するのは、車体に固定するためのエンブレム裏面である。これには、写真27のような薄いプラスチックの板を用意した。


写真27 薄いプラスチックの板

プラスチックの板は加工しやすいようにハサミで切れるぐらいのもののほうがいいだろう。プラスチックの板の上に枠を置き、マジックで型取りする。そして、写真28のようにして型どおりにハサミで丸く切っていく。


写真28 プラスチックの板を切っているところ

すると、写真29の通りに枠にピッタリのプラスチック板ができあがる。簡単、簡単!


写真29 枠の形に切ったプラスチックの板

さて、枠とプラスチックの板ができたところで、これらを合わせてエンブレムを仕上げていこう。まずは、写真30のようにエポキシ系接着剤を使ってエンブレムを枠に固定する。


写真30 エンブレムを枠に固定したところ

そして、エンブレムの裏側にプラスチックの板を貼るのだが、その前に、写真31のようにしてプラスチックの板に2箇所の配線の穴を空けておく。


写真31 配線の穴を空けているところ

エンブレムを裏返してから、写真32のようにしてシリコンコーキングをたっぷりと塗っておく。これはプラスチックの板を貼り付けると共に、防水の役割も兼ねている。


写真32 シリコンコーキングを塗っているところ

これに先ほどのプラスチックの板を貼り付ければいい。はみ出たシリコンコーキングはティッシュペーパー等で拭いておこう。プラスチックの板を貼り付けたところを写真33に示す。


写真33 プラスチックの板を貼り付けたところ

さて、最後の仕上げはエンブレム表面である。印刷したラベル用紙を貼り付けただけではツヤと耐水性に問題があるため、写真34のようにクリアラッカーを塗装する。


写真34 クリアラッカーを塗装しているところ

何度かに分けて薄く塗装し、最後にツヤが出るぐらいに少し厚い目に塗装する。すると、写真35のようにエンブレム表面に綺麗な光沢がでるようになる。


写真35 クリアラッカーを塗ったエンブレム

なお、写真35では、エンブレムの周りにアルミテープを貼り付けてエンブレムの雰囲気を出している(笑)。これで完成だ。

試しに暗いところで9Vの電池をつないで光らせてみたところを写真36に示す。


写真36 暗いところで光らせたエンブレム

う〜ん、なかなかいい感じで光っている。エンブレムのデザインに薄いラベル用紙を使っているため、黒い部分も少し光っているところがいい感じだ(笑)。

上記のようにすると、わずか数百円と比較的簡単な作業で光るエンブレムを製作することができるので、興味のある方は是非試していただきたい・・・・。

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「ナメてんのか!? このヤロー!」って・・・。あっ、すみません。ホンの冗談です。出来心なんです。 あっ、ぶたないで〜〜〜〜(笑)。



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