2006年8月3日(木)

フロントコーナーセンサの取り付け − その3

フロントコーナーセンサの取り付け − その1」、「フロントコーナーセンサの取り付け − その2」で、コーナーセンサを取り付けてはみたものの、センサ自体を低い位置に取り付けてしまっため、地面を検知してしまうようになってしまった。

このまま、しばらくこの ネタ レポートで引っぱっても面白いかなと思ったが、当サイトのコンセプトである「E34乗りの方のお役に立つ」という観点からは少し違うような気がするので、さっさと解決してしまおう。

フロントコーナーセンサの取り付け − その2」で記載したように、この解決方法としては以下の2つがある。
 (1)センサを水平に取り付ける
 (2)センサの感度を落とす

このうち、(1)だけでは解決できなかったので、今回は(2)の「センサの感度を落とす」このにしてみる。

センサの感度を落とす方法としては、
 (a)センサの超音波を送受信する面に障害物を貼り付ける
 (b)センサの配線に減衰抵抗を入れる
の二つの方法が考えられるが、今回は(b)の方法を試してみる。

(b)では、実際にどのぐらいの減衰抵抗を入れればいいのかが問題だ。超音波センサの詳細仕様はわからないが、超音波周波数40kHz、キャパシタ分が2200pFぐらいだとすると、インピーダンスは大まかに1.8kΩぐらいとなる。そのため、0〜2kΩぐらいの半固定抵抗を入れて調整できるようにしてやればいいだろう。

そんなわけで、左右の超音波センサ用に一つずつ2kΩの半固定抵抗を入れるような回路を作成した。作成した回路を写真1に示す。


写真1 半固定抵抗

あとは、これを超音波センサの配線に割り込ませてやればいい。写真2にこの回路を配線に割り込ませたところを示す。


写真2 回路を配線に割り込ませたところ

半固定抵抗の値を0にすると、「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ」といってセンサが地面を検出するのだが、抵抗値をだんだん上げていくとセンサの感度が悪くなって反応しなくなる。

左右両方の半固定抵抗を調整することで、地面を検出せずに前方の障害物だけをうまく感知するようにできた。前方の障害物を検知する感度がかなり落ちることを心配していたが、あまり問題ないようだ。これで完璧である。

今回のフロントコーナーセンサの取り付けでわかったことは、「センサは必ず水平に取り付けること」と「センサを取り付けるときにはなるべく高い位置に取り付けること」だ(苦笑)。でも、実際にはバンパーモールの位置に取り付けるわけにもいかないので、取り付け位置に困るところだ。



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