2006年5月7日(日)

CCMの改造 − JB1さんより

今回は、E32乗りのJB1さんよりCCMの改造レポートをいただいたので紹介しよう。


私はE34乗りではなくE32乗りですが、E34とE32は多くの共通な部分があり、ここのメンテナンス記録はいつも参考にさせてもらっています。

以前からCCMの不良でいろいろなワーニング表示が出て悩まされている人が多いようですが、私もBRAKE LT CIRCUITという表示が頻繁に出てきて調べても何も悪くなく、ブレーキSWを換えると直るという話で¥3000ぐらい払ってSWをディーラーから買ってきて交換したことがあります。

結果はやはり直らず、CCMを何個か持っていたのでとっかえひっかえ換えて、アルミケース入りの比較的古いタイプが症状が出なかったのでこれを使っています。今回、BRAKE LT CIRCUITの表示だけ殺せないかとCCMを改造してみました。

改造したCCMは写真の物です。CCMはE32やE34など数種類ありますが、基本的にはすべて互換性はあるようです。

中をあけると以前のこのメンテレポートにあった物とは多少違う様ですが、ICが4個載っているところは似たような物です。

回路図を見ると、CCMの緑のコネクタの7番ピンにブレーキSWから信号が来ています。この7番ピンの信号をたどって行くと、100Kオームの抵抗を介してなにやら型番不明のIC(多分CMOSIC)のピンにつながっています。このピンをGND側に直接つなげばいいかと思って、ジャンパー線でICのピンとGNDをつないでみました。

結果はイグニッションキーをオンしたとたんにBRAKE LT CIRCUITが出てきてしまい失敗。



それではと電源側につないで再挑戦。今度はブレーキを踏んでも全く何も出なくなりました。

これでIC以後が不良にならない限りブレーキのSWでは表示は出なるはずです。もちろんブレーキ回路が本当に壊れても不良表示は出ませんが、ブレーキSWは2回路で1回路はブレーキランプの点灯やABSにつながっており、もう1回路はただCCMに来ているだけなので実害は無いと思います。

また、CCMの種類で基盤の実装はいろいろあると思いますが、同じやり方で警告対策できると思います。


LKMの改造でDIP BEAM等の警告は回避できるが、CCMの改造でも他の警告が回避できるようだ。

末尾ではあるが、面白いレポートをいただいたJB1さんに感謝する。



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