2006年3月17日(金)
LEDルームランプの製作 その2 − 岩野師匠より
先日、「LEDルームランプの製作 − 岩野師匠より」と題して、岩野師匠が設計・製作したLEDルームランプを紹介したのだが、今回はさらにパワーアップ(?)して、ルームランプの両脇に付いているスポットライト(マップランプ)までLED化した新基板を製作されたようなので紹介しよう。
なお、レポートは、「写真 + その解説」という形式になっている。
新基板完成前回のLED基板は明るさは非常に満足ができたのですが、スポットライトは今まで通りの電球だったので、この状態では車に付けたくないと、今度はスポットまでLEDにした専用の基板を起こしてみました。
中心部のLED中心部のLEDは前回同様で036Bを12個です。
スポット部のLEDスポット部は、036Bの2個直列を3組実装できるようにしてありますが、今回は2組の合計4個にしました。実際の電球も光源の中心がかなりオフセットされていますので、それを見ながら基板のLEDもオフセットさせて配置してあります。
電源部拡大今回は、左右のスポットも個別の電源で都合3組必要になります。
部品を専用に選べばもう少し小型にはできるのですが、今回は3組とも部品は共通です。今回は、発熱を下げるのと、寿命を延ばす為に、電流値をかなり低めに抑えました。スポット部は、一組に50mAで二組ですので100mAで、約1W消費させています。もし、明るさが不足であれば、この倍の電流までは流せます。
中心のLED部も、一組を前回の電流値より抑えて、50mAにしました。4組ですので、200mA流しており、約2Wほど消費させております。
放熱器実装消費電力は抑えておりますが、それでも数Wですので、それなりの放熱対策をたてておきます。今回は、小型の放熱器を基板に放熱性シリコン接着剤で貼り付けてあります。基板は、LED面と放熱器実装面との間に、少しでも熱が伝わるようにと、基板のパターンはそれなりに考慮して設計してあります。
組み込み前基板も完成し、配線を引き出し、組み込みを待つ状態です。
この部分の詰めを切除基板を実装するにあたり、もとのリフレクターを留める爪が邪魔になるので、気持ちよく、切除します。(これで、元には戻せなくなる・・・)
組み込み後無事に、基板も装着できました。
中心照明比較左が今回作成のLED版です。右が純正の電球版です。明るさでは負けていません!
スポット部比較左が今回作成のLED版です。右が純正の電球版です。こちらも、明るさでは負けていません、配光も問題なさそうです。
さて、LEDは本当に省エネなんでしょうか・・・? と、言うことで測定してみます。電源電圧は12.8Vで行いました。
純正電球版の消費電流通常品は、3灯を光らせると約2Aで、26Wほど消費してます。
LED版の消費電流LED版は、3灯で、0.3A弱で約4Wしか消費してません。電球に比べて、たったの15%です。
最後に・・・
まぁ、ここまでやって見ましたが、自己満足の世界です。DIYで作成されたい物好きなかたとかおられましたら、数枚の基板は余っておりますのでお譲りできます。まぁ、それ以外の部品もそろえたら、かなりの金額になってしまいますが・・・
やり残した事・・・
以前の照明がゆっくり消える機能はなくなりました。次回はその機能を入れたバージョンを作成しようかと思ってますが・・・いつになるか??
またもや岩野師匠がやってくれた! 本当に「ここまでするか!?」という感想しか出てこない(笑)。基板が余っているようなので、誰かLED好きな人はチャレンジしてみてはどうだろうか?
末尾ではあるが、いつも面白いレポートを送っていただく岩野師匠に感謝する。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。