2005年6月18日(土)

シートベルトキャッチの修理 −medama1goさんより

いつもメンテレポートを投稿いただいているmedama1goさんより、シートベルトキャッチの修理レポートをいただいたので紹介しよう。


たびたび登場のmedama1goです。

エアコンのレトロ作業中に、とんでもない事に気が付きました。

「助手席のシートベルトのキャッチが壊れた!」

なにやら中で部品が折れたようで、上手くベルトをロックしてくれません。しかも、強引にロックさせると、今度は放してくれません。私も家内も、拘束プレイや緊縛プレイといった趣味は無いので、早急に修理する事になりました。

ところが、エアコンレトロのお陰で予算は一銭も出ず、ダメモトで分解してみました。


シートから外して来たキャッチ。


横面にある溝にドライバーを突っ込み、強引に割ります。


何とか割れました。キャッチの中身を示します。


中からなにやら破片が...


見難いですが、キャッチのガイド部分が破損しています。

ここで、3枚目の写真にあるキャッチの中身だけで動作確認したところ、全く問題なく使用できそうなため、壊れた部品は撤去します。


これはスプリングの役目をしている様ですが、やはり右側が破損しています。


当然、撤去。これで、キャッチカバーの中身がいくらかスッキリしました。

カバーは、材質がABS樹脂で接着剤が効き難い為、2液型のエポキシ接着剤で接着後、タイラップで補強。一昼夜も置けばいいでしょうか。

シートレールに固定。物がモノなので、一応トルクレンチで測りながら48N・mで締めました。

結果は、一応通常時は問題なく使用できます。

確か、ぱわ〜とむ様のHPでシートベルトキャッチの交換をされていたと思いますが、本来は交換するべきものです。ただ、窮余の策としては使えるかもしれません。

警 告

上にも書きましたが、本来は修理ではなく、交換する部品です。メーカーサイドとしては、修理不可部品であり、中古部品も使用しないようマニュアルにも記載があります。

修理をして使えない事は無いかもしれませんが、機能や安全性については一切保証できませんので、非常の場合の応急処置と考えておいてください。


medama1goさんのレポートの「警告」にもあるように、本来、交換すべき部品なので、応急処置以外で使うべきではない。しかし、上記レポートではシートベルトキャッチの構造がよくわかるので、その点でも非常に興味深いレポートである。

末尾ではあるが、面白いレポートをいただいたmedama1goさんに感謝する。



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