2004年11月26日(金)
「天下雨滴」ワイパーレバー戻し忘れ警告回路Ver.2 − kuniさんより
『「天下雨滴」ワイパーレバー戻し忘れ警告回路 − kuniさんより』で、kuniさんから「天下雨滴」ワイパーレバー戻し忘れ警告回路の製作レポートをいただいたのだが、今回のものは、その第2弾である。
Newタイプが完成しました。車両のチャイムモジュールを使用するタイプです。そして、今回はリレーを使用せずに天下雨滴の自動判別を回避できました。
前回の回路は、ワイパーレバーの信号ラインに並列に割り込ませる回路にしたために、リレーを使って制御してましたが、今回は信号ラインを警告ユニットで取り込んで警告ユニットから必要時に天下雨滴側に信号を出す(アースに落とす)回路にしました。
回路の変更に伴い、PICの動作も若干変更になりましたので、新しいアセンブラリストも送ります。
以下に簡単な説明文を記載します。
今回の回路図でございます。前回との違いは、ワイパーレバーポジション判別のためのピンを内部プルアップすることにしたので、外部プルアップ回路を廃止しました。天下雨滴側への信号および警告音に車両のチャイムモジュールを使うために、警告ONで信号ラインをアースに落とす回路に変更しました。
部品点数も減って、シンプルな回路になりました。ちなみにこの配置ですと配線面でジャンパ線をとばさなくても配線可能になります。
で、警告音の種類ですが、チャイムモジュールの白/青線をアースに落とすといつもの「ポーン」が鳴ります。白/赤線をアースに落とすと聞いた事が無い音色に鳴ります(「ポッ、ポッ、ポッ」みたいな)。
アセンブラリストも回路変更に対応して変更してます。特に今回はSLEEPからの復帰条件をACCの変化orワイパーレバーポジションの変化(ただし間欠のみ)としたので、前回の回路では未対応だったACCをOFFにした後でワイパーを間欠にしてしまった場合でも、警告できるようになりました。
チャイムモジュールについて(補足説明)
チャイムモジュールの回路図です。この情報をたよりに解析しました。
モジュールにアクセスするために、運転席足元のアンダーカバーを外します。写真青丸部分のプラネジは90度回すと外れます。赤丸部分のスクリューも外します(写真の範囲外左側にもあと1本あります)。
モジュールを室内側からアップで見るとこんな感じです。アンダーカバーに爪で固定されているので爪部分を中心方向に押しながらアンダカバーの裏側方向に押すと外れます。
足元奥のアンダーカバーを固定しているプラネジのアップです。
アンダーカバーを少し開くとモジュールが見えるはずです。ハンドルポスト下のカバーを外してないので、アンダーカバーは全開にはならないと思いますが、ここまで開けばモジュールを引きずりだせます。
白いコネクタに常時電源、アース、黒/赤(BLK/RED)線の3本があります。黒いコネクタに白/赤(WHT/RED)線、白/青(WHT/BLU)線の2本があります。茶のコネクタはベントレーには記述が無かった線ですが、コネクタを抜くとリバースゴングが鳴らなくなりました。
で、白/赤(WHT/RED)線か白/青(WHT/BLU)線をアースに落とすと鳴動します。アースに落とす線によって音色が違います。どっちかが普通のポーン、ポーンてやつで、別の音色は今まで聞いた事がない感じで鳴動します。白いコネクタの黒/赤(BLK/RED)線をアースの落とすといつもの音程で、ポーーーーーーーーーーーーーンとアースに落としている間中鳴り続けます。
末尾ではあるが、新バージョンを提供いただいたkuniさんに感謝する。DDもそのうち作ってみよう。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。